ハムスターとヒトの行動パターンの共通部分



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題名:ハムスターとヒトの行動パターンの共通部分
報告者:ダレナン

 本記事は、基本的にこの記事の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 以前のこの記事にてハムスターとヒトの振る舞いをミンコフスキー空間から検討した。ここでは、ハムスターとヒトの行動パターンについて、その共通部分を探り、ハムスターから眺めたヒトの社会を考えたい。
 ハムスターもヒトも、生物学的には哺乳類に属し、ヒトの祖先を見ても、胎盤哺乳類の一種である虫を食べる小さな4足歩行動物であった。今で言えば、ネズミ的な動物である。それを図に示す。進化は枝分かれした後には元には戻らないため(進化の袋小路、進化の不可逆性)、正確には現在のネズミとは異なるものの、哺乳類としての基本的な特徴は著しくは変化していないであろう。実験動物にネズミ(ラット)を利用していることは、その証に他ならない。さらに、ハムスターもげっ歯目であり、ネズミ(ラット)と同じ目に属する。このことから、ハムスターにもヒトと似た基本的な特徴があることは間違いなく、その特徴に基づく行動パ

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図 ヒトの祖先1)

ターンに共通部分があっても何ら不思議はない。例えば、食べる、寝るは、ハムスターとヒトの時間軸を含めた振る舞いは異なるが(この記事も参照)、同じ行動パターンである。さらに、ハムスターの巣を作る、回し車を回るは、ヒトの家事・仕事をすると同じ意味合いに相当するのかもしれない。ハムスターの他の猛禽類などの動物に対して臆病となる特質も、太古のヒトは狩られる立場にあったことから2)、似たような状況である。ヒトは協力することで3)、知恵を持ち、地球上において巨大な地位に君臨したが、協力や知恵という知性がまず芽生えてなければ、ヒトはこれほど繁殖していなかった可能性が高い。
 ここで、視点を変えて、ハムスター側からヒトの社会を覗いてみる。まず巣を作るは、ハムスターの家を作るに相当し、住むにあたり快適な空間を築くことになる。すなわち、外敵から身を守り、安全に生活を送れる場所を確保することに他ならない。これをヒトから考えると、家を建て、家族を守り、裕福な暮らしを送ることとなる。家族という形態自体は、ヒト特有の特徴でもあり4)、この点はハムスターと異なるが、それを除けば類似する点も多い。次に回し車を回すは、ハムスターの餌を探すに相当し、良質な餌を求めて旅することになる。これをヒトから考えると、必死に働き、お金を稼ぎ、うまい食べ物を求めてよりよい食品で購入したり、飲食店を探したり、あるいは、旅先でおいしい物を食べるになるであろうか。さしずめ、ハムスターのひまわりの種をヒトで眺めると、高級な魚や肉、チョコレートやケーキ、お酒などに相当するのかもしれない。

1) http://www.afpbb.com/articles/-/2926510?pid=10240314 (閲覧2016.6.24
2) ハート, D. サスマン, RW: ヒトは食べられて進化した. 化学同人. 2007.
3) トマセロ, マイケル: ヒトはなぜ協力するのか. 勁草書房. 2013.
4) 山極寿一: 家族進化論. 東京大学出版会. 2012.

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