最中(もなか)のデザインと構造



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題名:最中(もなか)のデザインと構造
報告者:ちょろりん

 最中(もなか)は和菓子の中でも最も有名なものの一つであり、もち米で出来た皮の中に、基本的な装填物として餡子が詰まったお菓子となる。その構造で言えば、洋菓子では、シュークリームとよく似ているのかもしれない。ただし、シュークリームは周りの皮は成形せず、オーブンで焼いた過程で膨らんだシュー生地の空洞の中にクリームを装填する。最中は金型で成形された一定の空洞が確保された皮の中に、餡子を装填する。そのため、最中の皮は、様々な金型があれば、様々な形に成形することが出来る。例えば、最中の皮を専門に扱っているお店として、石川の加賀種食品工業1)や、京都の種茂商店2)があるが、加賀種食品工業のサイトを散見すると、驚くほど様々な最中の種が用意されている3)。図に加賀種食品工業の最中種のデザインの例を示す。このようにして、近年の最中の皮は、従来のお菓子の皮という概念を越え、新たな次元へと移りつつある。
 一方、最中は最中(さいちゅう)とも読むことが出来る。なぜ最中(もなか)となったのかについて調べると、江戸吉原の菓子屋である竹村伊勢が、満月をかたどった「最中の月(もなかのつき)」という煎餅のようなものを作り、それがやがて省略されて最中(もなか)となったようである4)。ちなみに、最中の月とは陰暦十五夜の月(中秋の名月)

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図 加賀種食品工業の最中種のデザイン3)

のことを示し4)、このことから、最中はもともと円形の月を摸したデザインであったことが分かる。
 このように変化し続ける最中(もなか)であるが、前述したように最中の皮は金型さえあれば幾らでも成形できる。そのため、相当に大きい最中を作ろうと思えば、大きい金型を用意し、それで作られた最中の皮の中に大量の餡子を詰めれば、最大級の最中が出来るであろう。しかしながら、最中の皮の耐性にも限度があり、加賀種食品工業の最中種でも、最大の厚みのある皮は10 mmとなっていることから、これ以上の厚みは最中の皮としては体をなさないのかもしれない。すなわち、ある厚み以上となった最中の皮は、ただのもち米の煎餅に近くなるのであろう。煎餅に近くなると、元祖の最中に近くなるのかもしれないが、ただの先祖帰りとなる。その観点も踏まえて、煎餅ではない最大の最中がどのくらいなのかを調べたところ、第19回全国菓子大博覧会で名誉大賞を受賞している湖月庵5)のもち入り最中の「館最中」がかなり大きいことが予想された。その大きさは縦6.9 cm×横6.9 cm×高2.9 cmで、体積にすると138.069 cm3となる。体積だけで言えば、タバコの箱は一般的に縦8.8 cm×横5.5 cm×高2.3 cmの 111.32 cm3のため、それよりも大きいことが分かる。レビューを見ても、満足感はしゅげぇーなぁー。

1) http://www.kagadane.co.jp/ (閲覧2016.8.24)
2) http://kyoto-tanemo.com/index.html (閲覧2016.8.24)
3) http://www.kagadane.co.jp/ability/ (閲覧2016.8.24)
4) http://gogen-allguide.com/mo/monaka.html (閲覧2016.8.24)
5) http://www.kogetsuan.com/ (閲覧2016.8.24)

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