地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

地底人の存在



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

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題名:地底人の存在
報告者:トンカツる

 かつては地球の内部には何もなく空洞があると思われていた時代のことである。その当時の人はその空洞となった地底に人が住み、所謂地底人が存在すると信じていた。それは、H・G・ウェルズの「地底旅行」からも伺える。「地底旅行」は1864年に発行されたことから1)、150年前には地底人の存在が信じられていた訳である。また、「地底旅行」をベースに1959年に「地底探検」や2008年に「センター・オブ・ジ・アース」が製作され、さらには、洞窟には独自の人(非友好的)が住んでいたという設定で、2005年にホラーな「ディセント」も製作され、地底人の存在は21世紀の今でも魅了してやまない。しかしながら、今では、地球の内部には人が住める空間はないことが明らかで、地球の内部には岩石から成るマントルがあり、そのさらに深部には金属から成る核が存在し、内部に行くにつれ温度が上昇する。さらに、地球の最中心部は温度も5500℃もあり2)、地球の中心に向かうにつれ、生物が住める環境はなくなる。その一方で、現在の人による地球の最深部の観測は、海ではマリアナ海峡の深海10848m、地上では南アフリカのムポネン金鉱山の地下4000mとなり3)、それよりも深部はまだ調査できていない。そのため、地球のさらに内部ではまだ知られていない微生物が存在している可能性が十分にある。高井研博士によれば、365℃~-27℃の間では生存できる微生物がいるため4)、地球の相当の内部にまで地底生物が存在していることとなる。地底人はいないものの、地底生物は明らかに地球内部に存在する。その地底生物が、いずれ人型の地底人に進化する確率は、99.9999...%の有効数字5桁での可能性すらも考えられないが、地球の異変とともに、何らかのきっかけで地球内部のわずかな空間にいる地底生物が、地底人的な存在へと進化することもありうる、かもしれない。
 一方、古くからの生物の痕跡である化石は、地上の表面ではなく、断層などでずれた地層から発見されることが多い。地上表面に存在していることもありうるが、多くの化石は地面の中に存在する。すなわち、地上に堆積した土砂が生物の骨とともに埋没したものが、やがて発見されて化石となって地上に現れる。このことから、地表は年々と相を重ね、厚くなっていることが推測される。言い換えれば、地球は年々まるまると太っているのであろうか? 時おり、不思議に思う疑問でもあるが、仮に今地上にいる微生物が、このような堆積によって、地球内部に押し込まれ、それがやがて地底人として進化することもありうる、かもしれない。その時は、地底人がいたと確実に言えるであろう。本当かどうかは別として、アメリカ国家安全保障局(NSA)及び中央情報局 (CIA) の元局員であるエドワード・スノーデン氏曰く、仮に図のような地底に高度な文明があったとしたら、そこを探検したい、調査したいと考えるのは、どの科学者も一致する同じ気持ちであろうことは疑いようがない。かもしれない、ではない。

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図 地底にある高度な文明5)






1) https://ja.wikipedia.org/wiki/地底旅行 (閲覧2016.11.28)
2) http://www.spring8.or.jp/ja/news_publications/research_highlights/no_57/ (閲覧2016.11.28)
3) http://www.redbull.com/jp/ja/adventure/stories/1331733456396/8-of-the-deepest-places-the-earth-can-offer (閲覧2016.11.28)
4) 高井研: 地球化学と微生物学から迫る非生命圏と生命圏の境界. 地球化学 44:103-114, 2010.
5) http://theseventales.weebly.com/blogue/snowden-reveals-documents-more-intelligent-homo-sapiens-exist-underground (閲覧2016.11.28)

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