地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

巨大なタコを追え



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

広告


pocket LINE




題名:巨大なタコを追え
報告者:トシ

 巨大な生物は、魅力ある対象である。特に海洋生物なら、海底のどこかに巨大なタコやイカがいるに違いないと思っている人も多いであろう。それは、古くからある海洋関係の映画の影響でもあり、それに伴う巨大なタコやイカのイメージが強く頭の中にインプリンティングされているからであろう。下の図はそれをイラストで示したものだが、まさしくそのイメージを具体化している。

WPZNJCL6-1

図 巨大なタコに襲われる潜水艦のイラスト1)

 映画でこのような巨大なタコやイカに襲われるものとして有名なのは、「海底二万マイル」、「原子力潜水艦シービュー号」、「悪魔の発明」などが挙げられる。「海底二万マイル」で登場するのはイカだが、残りはタコである。このイカに関しては、現在世界で最も巨大なものは、ダイオウイカである。先頃、NHKでもその生きた姿を映像に収めることに成功したのは、記憶に新しいところである2)。ダイオウイカの最も大きなものは体長18 mを超えるとされる3)。第二次世界大戦のドイツ海軍における潜水艦Uボートの全長は67.1 mであったため、その18 mのダイオウイカはUボートの約1/3の長さに相当する。イラストほどではないにしろ、店頭に販売されているスルメイカなどの寸法から想定すると、その巨大さが理解できる。
 世界で最も巨大なイカは、ダイオウイカであることは明白となった。しかしながら、世界で最も巨大なタコは何ダコかはあまり知られていない。イラストのような巨大なタコははたして存在するのであろうか?
 そこで世界で最も巨大なタコを調べると、それはミズダコであるらしい5)。そのミズダコは、大きいものでは、体長3 m、体重30 kg超となる。しかしながら、ダイオウイカと比較して、かなり小さかった。イラストのような巨大なタコが、ミズダコとは違う○○タコが、はたしてまだ見ぬ深海にいるのか? 不明である。

1) http://www.redpepperwallpaper.com/ja/wallpaper/fantasy/wpznjcl6.html (閲覧2015.8.25)
2) http://www.nhk.or.jp/nature/feature/deepsea/archives02/ (閲覧2015.8.25)
3) https://ja.wikipedia.org/wiki/ダイオウイカ (閲覧2015.8.25)
4) https://ja.wikipedia.org/wiki/UボートVII型 (閲覧2015.8.25)
5) 奥谷喬司(編): 日本のタコ学. 東海大学出版会. 2013.

From ここから。© 2015 This is 地底たる謎の研究室 version。