快楽の追求と、その対極



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題名:快楽の追求と、その対極
報告者:ダレナン

 人間は基本的に快楽を追及する動物である。人間の三大欲求は食欲、排泄欲、睡眠欲にある1)。しかしながら、このいずれもの欲求が異常に強いのが、人間が他の動物と異なる地位に持ち上げた根源でもあり、元凶(元吉)でもあろう。凶か(吉か)は、実は判断がつかないところではあるも、これから先の未来を考えるとやはり人間は凶に向かって歩んでいる気がしてならない。大気汚染や環境破壊、複雑化する犯罪など、日々の生活において、それがニュースとならない日がない。未来はユートピアではなく、確実にディストピアとなりつつあることに、これからの未来の子ども達に対して、非常な怖さを生じる。
 三大欲求にうち、ディストピアに向かうその根底には、食欲、排泄欲たる2つの欲求に基づくものが多い。ここで、排泄欲は性欲と置き換えてもよいかもしれない。排泄欲は、自分の内からすべてを外へ出すという意味で1)、見方を変えると外へ出すという最も強い欲は、やはり性欲であろう。そこで、この2つの欲求に関して考えると、例えば、大気汚染や環境破壊は、人間がより好ましいと思うことに対して利己を優先した結果、裏の見方をすれば、必要以上の食や食を確保するあらゆる利便性を追求したことによる結果、自然を破壊した状態へと導いたことに由来するとも言えよう。また、犯罪の多くは、性欲に基づくものであり、いわゆる傍目には性的ではなくとも、その根源には性の欲求に基づくものが多い。歴史的観点からすれば、戦争という人間の最も愚かな行為の背後も、侵略・征服したいという欲求があり、これは性欲の一種でもある。
 この三大欲求のうち、やや系統が異なるのが、睡眠欲であるが、睡眠中は実際に他に危害を及ぼすことがないため、食欲、性欲とは少し系統が異なるかもしれない。ただし、寝ないと人は可笑しくなる。
 食欲、性欲、睡眠欲は人間以外の動物でも実は見られる。そのため、人間特有の欲求とは言えない。しかしながら、実は人間が他の動物とは最も異なる欲求は何であるかと突き詰めると、四つ目に知識欲がある。
 実はこの知識欲は、人間ならではの欲求であり、食に関して、性に関して、あるいは、眠れない人にとっては睡眠に関して、異常なほどの知識を要求したがる。インターネットの普及の背後にはこのような知識欲があったことは、否めないであろう。まさに人は知りたがりである。ただし、仮に一人の人が、このすべての快楽に繋がる欲求、食欲・性欲・睡眠欲・知識欲を絶ったとしたら、その人はどうなるのであろうか?
 ここで考えることができる欲求を絶った人の例として、即身成仏があろうか。即身成仏とは、「人間がこの肉身のままで究極の悟りを開き、仏になることである」2)が、その仏になる意味には、個人だけではなく、あらゆる人の悟りを諭すための、究極の修行としての姿がある。まさに「身を持って呈す」である。
 現存する即身成仏はミイラではある。ここでは、山形県瀧水寺における真如海上人の現在の姿を図に示す。真如海上人は、姿はミイラなれども、魂はミイラではない。そこに人が本来、考えなければいけない、あるいは、学ばなければいけない大事な悟りがある。

sinnyokai

図 真如海上人の現在の姿3)

1) http://blog.nekopenguin.com/entry/2015/05/15/150638 (閲覧2015.9.7)
2) https://ja.wikipedia.org/wiki/即身成仏 (閲覧2015.9.7)
3) http://blog-imgs-42-origin.fc2.com/s/h/i/shingon18/sinnyokai.jpg (閲覧2015.9.7)

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