台所の排水溝における均一性と人の仕事における不均一性



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題名:台所の排水溝における均一性と人の仕事における不均一性
報告者:ナンカイン

 台所の排水溝はよく詰まる。特に料理中の生ごみが多い時や、鍋・皿などの洗い物が多い時に限って頻繁に詰まる。料理の生ごみはコーナーのゴミ入れに入れたとしても、目から細かい粒状のゴミがこぼれ、鍋・皿の洗い物はきれいに付着物を捨てたとしても、粘着性の残り物が垂れてしまうことにその原因がある。それによって相当に綺麗にしていたはずの排水溝の網に各種ゴミが見事に引っ掛かり、結果として詰まる。ここで、その状況を探るために、排水溝の網を拡大して図のように仮定したA/B/C/Dの4つの穴から考えてみる。ゴ

FigA

FigB

図 台所の排水溝の穴

ミの流れは、まず水がA/B/C/Dに流れ、それに波乗るようにゴミも流れる。初めにAにゴミが詰まったとする。すると、今度はB/C/Dのいずれかに水が流れ、そこに向けてゴミも流れる。B/Cがゴミでつまったならば、最後のDのみに水が流れ、やがてそこにゴミが届く(図の下の状態へ)。すると、A/B/C/Dのいずれの穴にゴミが詰まり、排水溝から水が流れなくなり、あふれ出した水はシンクにたまり始め、やがてシンクは水たまりとなる。その時に排水溝が詰まったことが判明し、各穴のゴミを払いのける。すると、再びA/B/C/Dの穴に水が流れる。これを繰り返す。A/B/C/Dのいずれからが詰まるのかはその時の水の流れや穴と洗う個所の位置関係で決まるが、水の流れ方と詰まり方は均等である。すなわち、ある穴だけが詰まる訳ではなく、詰まり方には均一性が保たれている。
 一方、この穴を仕事上で同じ立場にある人と仮定する。人の仕事は各種あるが、おおよそ仕事上の立場によってその内容が決定される。ある仕事があったとして、この4つの人(穴)に仕事(ゴミ)がふられたとする。立場(穴の大きさ)は一緒なはずである。しかしながら、実際の現場では、最も仕事が早いAさんに最も仕事がふられ、最も仕事が遅いDさんには、ぼちぼちの仕事でも許される。給料(穴の形状)もA/B/C/Dさんは同じなのであるが、そこに仕事における不均一性が生じる。やがてAさんは仕事を処理(排水)できなくなり、詰まる。BさんとCさんも努力するものの、Dさんは合いも変わらずの状態である。Aさんにおける仕事詰まりの原因は結局のところ、仕事をふる(水の流れとゴミの流れ(情報収集と仕事量))際に問題が生じていることに起因する。台所の排水溝のように均等に水が流れ、ゴミが流れれば、詰まったとしても全穴の責任である。しかしながら、人の仕事詰まりは、仕事をふる側(調整)の問題は棚に置き、最終的にAさんに非難が集まる。この場合は、特にDさんが陰で非難する傾向が強い。逆に、仕事をふる側が優秀であれば、会社(排水溝)は詰まらない。
 このことから、自然の摂理に従ってゴミが詰まる台所の排水溝は、人の仕事よりも賢い。人はもっと多くのことを自然から学ばなければならない教訓が、台所の排水溝からも見てとれる。
 しかし、である。排水溝でなくパイプそのものの流れに問題がでた場合はピーピースルーが活躍する。


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