地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

ニベアクリームへの誤解



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

広告


pocket LINE




題名:ニベアクリームへの誤解
報告者:トシ

 化粧品メーカーの一つである花王から古くから販売されている化粧品にニベアクリームがある。図に代表的な青缶のニベアクリームを示す。あまりにも古くから日本の薬局にて販売されているため、日本で開発された化粧品であるに違いないと思い込んでいたが、これが今回間違いであることに気付いた。そのきっかけを与えてくれたのは、海外の素敵な女性の方がこれを当たり前に使っていた様子を観察できたことに端を発する。むろん国内でなく海外(正確には海外の機内)で観察された出来事である。

NIVEA-Product-Beiersdorf

図 花王株式会社の青缶のニベアクリーム1)

なぜ、日本の方以外がこの青缶のニベアクリームを使っていたのかが、その時に不思議に感じられた。日本の有名な化粧品であるため、海外にも輸出されて当然かと当初は思ったものの、その起源を探ると、実はニベアクリームは日本発ではないことが分かった。本クリームは実はドイツのバイヤスドルフ社の化粧品ブランドであり、オスカー・トロプロヴィッツにより1900年に開発され、1911年にブランド化されたことが調査により判明した2)。ニベアのサイト3)を見ても、各国のサイトも用意され、世界中でも有名な化粧品クリームであることが分かった。さらに、近年では高級な化粧品として扱われているマックス・ヒューバー博士が開発したアメリカのドゥ・ラ・メールという美肌のクリームが、実はニベアクリームとの基本的な成分がよく似ていることが知られ、ニベアクリームのコストパフォーマンスの良さも注目されている5)。その女性がニベアクリームを当たり前に使っていた背景には、実はニベアクリームの奥深い歴史があった。
 このように、従来からある古い商品は、その国独自のものと勘違いしやすい。今回、日本発のニベアクリームと思っていた誤解が、実はドイツ発であったことがその女性から学ぶことができた。このきっかけを与えてくれた彼女に感謝の意を表したい。

1) http://www.nivea-kao.jp/~/media/Beiersdorf/brands/teaser/NIVEA-Product-Beiersdorf.png (閲覧2015.11.1)
2) https://ja.wikipedia.org/wiki/ニベア (閲覧2015.11.1)
3) http://www.nivea.com/pages/int-website-selection (閲覧2015.11.1)
4) https://www.delamer.jp/product/5834/12343/The-Moisture-Collection/Creme-de-la-Mer#video (閲覧2015.11.1)
5) http://matome.naver.jp/odai/2134684930260757701 (閲覧2015.11.1)

From ここから。© 2015 This is 地底たる謎の研究室 version。