地底たる謎の研究室

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日本人の心から消え去る風物詩



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

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題名:日本人の心から消え去る風物詩
報告者:トンカツる

 風物詩とは、景色や季節をうたった詩や季節の感じをよく表しているものを指し、一例として、「金魚売りは夏の風物詩」となる1)。また、これを拡大解釈すれば、その風物詩は、詩やものだけでなく、景色にもあてはめることができる。田舎の田園風景などは郷愁を誘い、ある意味、風物詩とも言えよう。しかしながら、近代の日本の環境開発が進むにつれ、どんどんと日本から自然そのものが失われると同時に、景色としての風物詩もなくなる傾向がある。
 一方、かつての日本はタミヤ模型を筆頭として、様々な模型会社があった。河合商会もその一つである。その河合商会も2012年10月15日に操業を停止し、12月5日の破産宣告で持って事実上、倒産した2)。この模型会社が倒産する背景には、少子化だけでなく、プラモデルなどの模型すらも作らなくなった日本の子供事情にも決して無関係ではない。政府が掲げる「ものづくり日本」という標語は、これからの未来、子供が成長した時には、空しく響くだけになろう。
 その河合商会には、風物詩シリーズなるプラモデルのキットがあった。今やマイクロエース社が引き継いでいるが、需要と供給のバランスから、これもやがて消え去る運命にあるかもしれない。その時は、実際の風物詩たる景色だけでなく、プラモデルの風物詩も日本から完全に消え去ることになる。本記事では、そのような事態に陥らないためにも、日本人の心から風物詩が生き続けるためにも、マイクロエース社による風物詩シリーズをここに列挙したい。むろん、これを「ものづくり日本」を継承する子供にも作ってもらいたい。


No.1 駄菓子屋 No.2 そばや
No.3 おでん No.4 水車小屋
No.5 すし屋 No.6 茶みせ
No.7 だんごや No.8 船宿
No.9 うなぎや No.10 石焼きいも
No.11 屋台そば No.12 たこ焼き
No.13 紙芝居 No.14 金魚屋
No.15 風鈴屋 No.16 佃煮屋
No.17 居酒屋 No.18 芝居小屋

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図 プラモデルの風物詩シリーズNo.3おでん3)

現在、上記の18種ある。これらの中でも当方が好んだのは、図に示すおでんである。実に素敵な屋台のプラモデルである。No.7のだんごやもなかなか風情があってよい。

1) https://kotobank.jp/word/風物詩-616026 (閲覧2015.12.10)
2) https://ja.wikipedia.org/wiki/河合商会 (閲覧2015.12.10)
3) https://item.rakuten.co.jp/mokeiyabigman/4968279812037/?scid=af_pc_etc&sc2id=197901914 (閲覧2015.12.10)

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