撮影における光と影を求めて



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題名:撮影における光と影を求めて
報告者:アダム&ナッシュ

 写真にしても、動画にしても、撮像素子に受光された電荷の量が、画像・映像となる。撮像素子には大きく分けてCCDとCMOSのタイプがあるが、どちらも光の強弱をフォトダイオードでとらえ、カラーフィルタによって特定の波長だけを通し、その輝度情報が色データに変換され、さらにアンプで増幅された電荷が画像・映像となるのである1)。フォトダイオードの素子の原理は、端的に言えば、物質の内部光電効果のひとつである光起電力効果を応用することにあり、その詳細は文献2)に譲りたいが、CCDとCMOSのいずれであっても光の強弱をうまくとらえられることが、撮像素子の原理からみた画像・映像における撮影の上達法となる。言い換えれば、絵画は絵の具で絵を描くが、写真・動画は光の具合で画像・映像を描く。そのため、撮影においてうまく光と影を意識された画像・映像には、魅了されるものがある。例えば、画像としてイタリアの写真家であるAlessio Albi氏の作例をみると、それがよく分かる。図にAlessio Albi氏の作例を挙げる。氏のその他の作例は、氏の500px4)やHP5)を観て頂ければ分かるが、どの作品も非常に光と影のバランスが絶妙である。
 インタービューでもあるが、氏は写真以外にも業種に栄養士との側面ももつ6)。しかしながら、美味しい食べ物の塩加減は絶妙でもあると同じく、氏は写真における光と影のバランスへのこだわりが美的にとても優れている。



図 Alessio Albi氏の作例3)

かつては絵も描いていたようであるが、その時の経験をも生かされているのであろう。イタリアの絵画、特にレオナルド・ダビンチ以降のルネサンス期では、自然の観察、光の描写、遠近法、解剖学など、現在の絵画の礎となる技術が発達し、如何にしてそれらを絵画に反映させることができるかが、画家としての技量でもあった7)。そのため、主題を際立たせ、陰影に富む作風が多くなった。その背後には主題の本質を追究したいという願いがあったに違いない。氏の写真からも、その時代からの系譜が脈々と受け継がれているように感じる。氏の写真への取り組みとして、「自然光を重視し、この光線による人との相互作用を大事にする。また、あえて曇りの日を選び、雲による光拡散板を巧みに利用する」とのことである8)。このことから、画像・映像などあらゆる撮影で大事なのは、自然からの観察に伴う光の強弱を敏感に察知して、対象となる主題、特に人を主題とするには、その人の本質を光と影で表現することに他ならないかもしれない。

1) http://www.tdk.co.jp/techmag/knowledge/200711u/ (閲覧2016.12.18)
2) http://www.nteku.com/photo/photo-diode-genri.aspx (閲覧2016.12.18)
3) https://fstoppers.com/natural-light/gorgeous-natural-light-portraits-italian-photographer-alessio-albi-28744 (閲覧2016.12.18)
4) https://500px.com/alessioalbi (閲覧2016.12.18)
5) http://www.alessioalbiphotography.com/index.html (閲覧2016.12.18)
6) https://phlearn.com/phlearn-interviews-alessio-albi (閲覧2016.12.18)
7) Baxandall, M.: Painting and Experience in Fifteenth Century Italy: A Primer in the Social History of Pictorial Style 2nd. Oxford Univ. Pr. 1988.
8) http://www.exposureguide.com/inspiration/conceptual-portraits-with-a-stunning-interplay-of-light-and-shadow/ (閲覧2016.12.18)

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