「ここでは、あなたが強烈に恋愛状態になった時のことをお聞きします。」という研究



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題名:「ここでは、あなたが強烈に恋愛状態になった時のことをお聞きします。」という研究
報告者:ダレナン

 人の脳には恋愛するという機能が備わっている。ドキドキから、やがてそれが強烈な恋愛へと変わり、場合によっては自分がコントロールできなくなる状況ともなりうる。少なくとも強烈な恋愛まではまだよいが、自己コントロールができないような恋愛状態に陥ると、社会的には不利となる。それが愛の難しさでもある(この記事も参照)。そこで、如何にしてこの状況を理解しつつ、恋愛をコントロールできるかがミソとなる。
 先のドキドキに関しては、脳内の神経伝達物質であるドーパミンが重要な役割を果たす。理化学研究所の高橋佳代博士らは、恋愛の情熱的な段階における脳血流の計測から、その段階では、主観的なドキドキ度と大脳皮質の内側眼窩前頭野、および、内側前頭前野におけるドーパミン神経系の活性化の間に正の相関があったことを明らかした1), 2)。このドーパミン神経系は報酬系とも呼ばれ、ヒトや動物の脳において、欲求が満たされたとき、あるいは、満たされることが分かった時に活性化し、その個体に快の感覚を与える神経系のことを指す3)。また、文化的に調べても、国に関わらず、恋愛における特徴は普遍的であることも示されている4)。ただし、その一方で、恋愛と性的興奮は一部共通するが、別物であることも指摘されている4)。すなわち、恋愛は単純な生殖行為とは位置づけられないことを意味している。
 このようにしてみると、恋愛状況下における脳内の変化は、今では明らかとなったことがよく理解できる。しかしながら、脳内の変化として、どこにどれだけ血流が増加すると認識はしていても、行動はアンコントロールとなることもあり、それが恋愛を盲目へと変化させる。ただし、脳血流は自らの意思ではコントロールできない。しかしながら、行動面はコントロールできる。それが社会的には正しい恋愛となるであろう。そこで、これをどのようにすればよいのかが、次のステップとなる。その答えが、表題の「ここでは、あなたが強烈に恋愛状態になった時のことをお聞きします。」5)との考えであり、これによって自らの恋愛を客観視できる一助ともなりうる。この考えは、恋愛尺度(Passionate Love Scale)といわれ、ハワイ大学のElaine Hatfield博士とイリノイ州立大学のSusan Sprecher博士による成果で6)、その日本語版は文献5)を参照していただきたいが、30の質問に対して答える内容となっている。その中でも高い因子となった質問には、
・○○さんから愛されたいという私の気持ちにはきりがない。
・私は、○○さんに強く惹かれている。
・○○さんのことが、いつも私の頭から離れない気がする。
・○○さんと長い間離れていたら、私はすごくさびしいと感じるだろう。
がある5)。なるほどと思うこと然りである。たぶんに、恋愛中の読者の方は、この高い因子の質問に、ドキッとするかもしれない。

1) http://www.riken.jp/pr/press/2015/20150514_1/ (閲覧2016.12.22)
2) Takahashi, K., et al.: Imaging the passionate stage of romantic love by dopamine dynamics. Frontiers in Human Neuroscience, doi: 10.3389/fnhum.2015.00191. 2015
3) https://ja.wikipedia.org/wiki/報酬系 (閲覧2016.12.22)
4) リンデン, DJ.: 快感回路 なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか. 河出書房新社. 2014.
5) http://www.psych.or.jp/meeting/proceedings/72/poster/pdf/1pm161.pdf (閲覧2016.12.22)
6) Hatfield, E. & Sprecher, S.: Measuring passionate love in intimate relations. Journal of Adolescence 9: 383-4l0, 1986.

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