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死して屍拾う者なしの心理



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題名:死して屍拾う者なしの心理
報告者:ダレナン

 死して屍拾う者なしとは、TV「大江戸捜査網」に登場する有名なナレーションの一節である。正確には、

「隠密同心 心得の条 我が命 我がものと思わず 武門の儀 あくまで陰にて 己の器量伏し 御下命 如何にても果たすべし なお、死して屍拾う者なし 死して屍拾う者なし」

である1)。死して屍拾う者なしだけをみれば、その文字の通り、死んでも誰も自分という屍を拾ってくれる者すらいない、いわゆる死んだ後の死体が野ざらし状態、である。アメリカのTV「ウォーキング・デッド」のような死者が歩く世紀末となれば、誰もが野ざらしとなるが、「ウォーキング・デッド」ではまずいことに、死して屍歩く者だらけ、となる。しかしながら、今はまだそのような世紀末ではない。江戸時代に比べると随分と処遇が改善され、死して屍拾う者なしの状態は、今やほとんどない。少なくとも現代は死者に対してはその霊を敬うべく、お経をあげ、火葬され、埋葬されるのが一般的である。ただし、先のナレーションを全部含めて捉えると、その文脈から死して屍拾う者なしのもっとも納得のいく解釈は、

「隠密同心 それは旗本寄合席 内藤勘解由に命を預け、人知れず人生の裏道を歩かねばならぬ宿命を、自らに求めた者たちである。…中略…。だが、身をやつし、姿を変えて敢然と悪に挑む隠密同心に、明日という日はない」から、「身分を隠しての職務であるため、殉職しても骨も拾ってもらえず、武士としての体裁で葬式も執り行ってもらえない非情な身の上である」

という意味になる2)。これを世の中の動きに照らし合わせて類推すると、Twitterを始めとしてSNSの半分近くは匿名であり、多くのブログも8割は匿名ではあろう。そのため、まさしくそこでの職務は身分を隠して、となる。仮に身分を隠して更新していたコンテンツの作成者が亡くなったとしたら、そのSNSやブログなりは途絶え、やがてその他の多くのコンテンツの中に埋もれる。その時、コンテンツの屍は、まさに拾う者なし状態になるかもしれない。サーバーがダウンするような悲惨な末路を迎えることもあるかもしれない。逆にこの記事に記載したように、勝手に歩き始めるコンテンツもあるかもしれない。しかしながら、隠密同心、隠密とは主君などの密命を受けて秘かに情報収集などに従事する者であり3)、同心とは江戸幕府の下級役人のひとつで警備に就いた者であることから4)、誰とは分からずとも、世の中の情報を操作できることも、匿名ブログの恐ろしさでもある。ただし、筆者個人としては、図のような笑えるキュートなゾンビに憧れる。



図 キュートなゾンビ5)

1) http://dic.nicovideo.jp/a/大江戸捜査網 (閲覧2017.3.28)
2) https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1249213547 (閲覧2017.3.28)
3) https://ja.wikipedia.org/wiki/隠密 (閲覧2017.3.28)
4) https://ja.wikipedia.org/wiki/同心 (閲覧2017.3.28)
5) https://jp.123rf.com/ photo_18811843_白で隔離されるかわいい緑ゾンビ漫画.html (閲覧2017.3.28)

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