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人生の潮干狩りで見つけるべき2つの貝


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題名:人生の潮干狩りで見つけるべき2つの貝
報告者:ダレナン

 天気のよい中、潮の引いた海辺でザクザクと熊手をつかって取る貝は、まるで宝を掘り当てたような気になれる。一般的な潮干狩りで使用する道具は、先の熊手、バケツ、さらに手袋などがあれば事足りる。ただし、完全な潮干狩りを楽しむには、その他にもクーラーや弁当などの様々な道具もあってもよいとされる1)。熊手も場合によっては、忍者熊手なる網目の付いた熊手もあると便利であろう。図に忍者熊手を示す。その名が示す通りに、忍者が使っていてもおかしくはない熊手ではある。ただし、人生の潮干狩りとなると、市販の熊手では貝はとれない。忍者熊手でも不十分となる。
 ここで考えてみる。
 海の潮干狩りであれば、はまぐり、もしくは、あさりが対象の貝になろう。当たり前の潮干狩りの貝である。それでは、人生の潮干狩りであれば対象となる貝は…、やはり、やり貝といき貝になるであろう。そのため、仕事や学業といったあらゆる場面でやり貝といき貝を見つけなければいけない。これが人生の潮干狩りとなる。
 さらにここで考えてみる。



図 忍者熊手2)

 人生の潮干狩りで必要とされる道具はなんであろうか。まず熊手であるが、やり貝といき貝を拾い集めることになるため、知力・能力となろうか。あるいは、知力・能力は個人の特性であるために、人間として社会的な生活を営んでいる以上、やり貝といき貝には人脈といった別の側面も必要となるかもしれない。例えば、本田技研工業株式会社を設立した本田宗一郎氏は実業家として有名であるが、本田宗一郎氏の技術面を支えた経営者として藤沢武夫氏の存在があったことはよく知られている話でもある3), 4)。逆の例で言えば、アメリカのAppleの創業時の状況でも、スティーブ・ジョブズ氏を経営者としてみると、技術面ではスティーブ・ウォズニアック氏となる(この記事も参照)。これらの例のように、やり貝といき貝を現実的に心のバケツに入れるには、やはり人脈が欠かせないであろう。個人の熊手と同様に、この人脈が育てば、社会の熊手も心のバケツもどんどんと大きくなる。手袋はさしづめこの熊手の操作をうまくすべく、経営手腕にでもなるのかもしれない。藤沢武夫氏4)もスティーブ・ジョブズ氏5)も夢の実現に向けた経営手腕はここで言うまでもあるまい。
 しかしながら、である。潮干狩りをする上で、いくらやり貝といき貝を集めようとも、その根底には潮干狩りをする場が大事である。とてもきれいな海辺で、「よし、潮干狩りするぞ。」と意気込んでも、実際の海辺の底がヘドロ(ブラック)で汚れていては、やり貝もいき貝も生息していない。また、他人の管理下にある潮干狩りの場では、「あー、そここそ、そこはだめ。こっちで潮干狩りして。」などと言われれば、せっかく見つけたやり貝といき貝も無になる。結局は、プライベートビーチでの潮干狩りがやり貝といき貝という2つの貝を見つけるのがベストな選択ではある、が、人生はなかなかうまくはゆかないのが常でもある。人生におけるプライベートビーチの発見こそが、実に難しい。

1) http://kurashi-idea.net/leisure/post-5679/ (閲覧2017.6.8)
2) https://item.rakuten.co.jp/kys/fku-302012/ (閲覧2017.6.8)
3) 本田宗一郎: 本田宗一郎 夢を力に-私の履歴. 日本経済新聞社. 2001.
4) 藤沢武夫: 経営に終わりはない. 文藝春秋. 1998.
5) ウォルター・アイザックソン: スティーブ・ジョブズ I. 講談社. 2011.

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