地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

ピーター・ウォード著「ヒヨコの羽」

題名:ピーター・ウォード著「ヒヨコの羽」報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 シズコが実家で飼っていたヒヨコ~ニワトリがクミコだったなんて。クミだったなんて。そういえば、奇妙な符号の一致が思い出された。 二人…?ぼきゅがやったんだ…

羽をパタパタ

題名:羽をパタパタ報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 おとんになれない僕でも、それでも実感していたことがあった。もうはや、この生活は2人ではない。ましてや2人+αでもない。生まれる前のたまごであっても、すでに僕たちは3人だった。 こ…

生まれる前のたまご

題名:生まれる前のたまご報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 こけっこーとは鳴かずに、くっくどぅーどるどぅ、と、とてもなじみのある鳴き声で鳴いたそのおもちゃの黄いヒヨコは、かつての僕のことを思い出した。 その出来事が本当にあったの…

とてもなじみのある鳴き声

題名:とてもなじみのある鳴き声報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 どういうことなのかさっぱりわからなくなってきた。オスカルの予言と黄いヒヨコ。それにワカモト・クミちゃんはどうなったのか。シャバダバダな気分だった。そこで、シズコ…

シャバダバダ

題名:シャバダバダ報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 青か赤か、占い師が言ったそのどちらかが、僕の今後の運命だとしたら、赤は間違いなく運命だった。それはベートーベンにモニタ、ニテイル、モニタリングなレベルだろうか。いや~、もし…

思考が閉ざされた

題名:思考が閉ざされた報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 結局は彼女の迫力に押し切られ、なかばぼったくり、あるいはかつあげのようにその占い師に一万円を渡してヒヨコのおもちゃを買った。 腹を押すたびにプピー、プピーと愉快なのか、そ…

おもちゃのヒヨコ

題名:おもちゃのヒヨコ報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 ぽとんと水晶玉が目の前に出された。さらにぽとん。さらにぽとん。合計3個のほとんど水晶玉だった。いや、ほとんどというより全てだ。ぽとんとほとんど。 よく見ると微妙にそれらの…

ぽとんと水晶玉

題名:ぽとんと水晶玉報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 先ほどまで路地の奥にいたと思っていたその占い師は、気配なく僕の背後に立ち、「あなたを占わなければならないの….」と告げた。そのカゴメカゴメな状態にケチャップしたが、実際はマ…

恋マヨネーズ

題名:恋マヨネーズ報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 いつものよう自転車で、お決まりのスーパーに買い出しに出かけた。今日はいつもよりも早い時間だったためか、以前のようにクミちゃんの面影を思い起させるような自電車乗りの人は見かけ…

平穏な日々

題名:平穏な日々報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 契約されていない魅力で、運命的な繋がりがあっても、その子と逢わない状況が 3 年以上続くと、僕にはその子ども、オスカルが、僕の子どもだとはまったく実感がわかなかった。 逢えない。…