地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

ザクロが割られる夢を見た

題名:ザクロが割られる夢を見た報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 何日か勤めると、その仕事がいかに自分に向いているのかが分かり始めた。僕は意外とネコが好きなんだろう。そう思えた。特に、何かを連想させたボス格のネコがその集団を仕…

何かを連想させた

題名:何かを連想させた報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 しばらくの僕とリトルの生活は、特に波風もたたずに穏やかだった。本家があった元の土地の借地料で月々のアパート代も心配ない。アパートに越してから別荘が荒れ果ててないか心配だ…

缶詰

題名:缶詰報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 心臓のクロックは、スマホと連動し、同期が、動機となって、動悸させられている。僕は再び息が苦しくなった。「トミヨと逢わせてほしい。トミヨと…。もう一度だけでいい。トミヨと逢わせてぽしい…

同期が、動機となって、動悸させられている。

題名:同期が、動機となって、動悸させられている。報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 僕の心臓は天の貢ぎによりエナイさんに取り込まれ、僕の魂は果てしなく祖父と同期していた。僕にはもはや心臓はない。ということは魂もない。でも、祖父…

天の貢ぎ

題名:天の貢ぎ報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 メガミ・エナイさんの呪術は続き、僕は過去とのつながりを帯びつつ、著しい過去との同期を感じられた。それは僕の魂であるその心臓をそのままぎゅっと握られ、もみほぐされているかのようで…

過去とのつながりを帯び

題名:過去とのつながりを帯び報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 気を失った僕は、その後、奥の部屋の布団の中に寝かされた。メガミ・エナイさんは僕の額に手をかざし、呪術を施した。何度も繰り返してA Love Supremeと唱えた。そして今、瞑…

瞑想に走っている

題名:瞑想に走っている報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 くらくらしつつ、それは、食べ過ぎなのか、飲み過ぎなのか。その効果でもって僕は、スマホ外部のわたしの思考からも様々な影響が与えられていた。やっぱ、お寿司にはワサビはかかせ…

くらくらしつつ

題名:くらくらしつつ報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 目上榎井。それが彼女の名前だった。僕は愛Cloudでシェアされたその名の漢字が浮かび上がっているディスプレイをじっと見つめていた。その時、目上榎井さんは僕のところに花と鼻をくん…

愛Cloudでシェアされ

題名:愛Cloudでシェアされ報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 りどるとコンデンサー街を歩いていると、ピカピカとそこらかしこにLEDが輝き、怪しい看板も多く立ち並んでいる店が見えた。その看板は、「にゃんにゃん・ぺろぺろして」とか、「…

赤いぺろぺろ飴ちゃん

題名:赤いぺろぺろ飴ちゃん報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 金庫の中にあった手紙を読みつつ、祖父と交信しながら、わたしは決意を新たにしていた。 ちょうどその頃、スマホ内部では自動でのソフト更新が行われていた。ただ、最近はソフト…