地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

”洗脳”

題名:”洗脳”報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 純潔を保ちつつも汚れるとはこのことかもしれない。そう思えたのはもっと後の事だった。 その日の勤務を終え、帰り際に「リトルおいで」を呼ぶと、僕に近寄るリトルには、何だかいつもと違う表…

”あやす”

題名:”あやす”報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 気がつくと窓のカーテンの隙間から朝日が漏れ、すでに夜明けを迎えていた。二度寝だったが、すっきりした感じがした。時計を見ると、8時ちょうどだった。汗でぐっしょり濡れて、シャワーを浴…

ざくろ色した汁経験

題名:ざくろ色した汁経験報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 朝起きると寝具がぐっしょりと濡れていた。あまりにもの出来事で、始めそれはおねしょかと思った。でも、下半身には濡れた形跡がなかった。よく見るとそれはどうやら汗のようだっ…

ザクロが割られる夢を見た

題名:ザクロが割られる夢を見た報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 何日か勤めると、その仕事がいかに自分に向いているのかが分かり始めた。僕は意外とネコが好きなんだろう。そう思えた。特に、何かを連想させたボス格のネコがその集団を仕…

何かを連想させた

題名:何かを連想させた報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 しばらくの僕とリトルの生活は、特に波風もたたずに穏やかだった。本家があった元の土地の借地料で月々のアパート代も心配ない。アパートに越してから別荘が荒れ果ててないか心配だ…

缶詰

題名:缶詰報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 心臓のクロックは、スマホと連動し、同期が、動機となって、動悸させられている。僕は再び息が苦しくなった。「トミヨと逢わせてほしい。トミヨと…。もう一度だけでいい。トミヨと逢わせてぽしい…

同期が、動機となって、動悸させられている。

題名:同期が、動機となって、動悸させられている。報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 僕の心臓は天の貢ぎによりエナイさんに取り込まれ、僕の魂は果てしなく祖父と同期していた。僕にはもはや心臓はない。ということは魂もない。でも、祖父…

天の貢ぎ

題名:天の貢ぎ報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 メガミ・エナイさんの呪術は続き、僕は過去とのつながりを帯びつつ、著しい過去との同期を感じられた。それは僕の魂であるその心臓をそのままぎゅっと握られ、もみほぐされているかのようで…

過去とのつながりを帯び

題名:過去とのつながりを帯び報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 気を失った僕は、その後、奥の部屋の布団の中に寝かされた。メガミ・エナイさんは僕の額に手をかざし、呪術を施した。何度も繰り返してA Love Supremeと唱えた。そして今、瞑…

瞑想に走っている

題名:瞑想に走っている報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 くらくらしつつ、それは、食べ過ぎなのか、飲み過ぎなのか。その効果でもって僕は、スマホ外部のわたしの思考からも様々な影響が与えられていた。やっぱ、お寿司にはワサビはかかせ…