地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

僕はMr.マリックした

題名:僕はMr.マリックした報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 13という数字は機械的強制終了と同じくして、12から13へと移り変わる世相にて候。すなわち、テン、イレッブン、ツウェルブときて、さーてぃーーんとなる。それはまるでアイスクリ…

機械的強制終了

題名:機械的強制終了報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 りどるが述べる僕の脱出へのスマホの状態を聞きつつも、僕は、何故か、赤からうどんに目を凝らしていた。りどるがちゅるちゅるとノンフライ麺をうまそうに啜っていたからだろうか、い…

ちゅるちゅるとノンフライ麺

題名:ちゅるちゅるとノンフライ麺報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 答えてくれよと嘆願しても、りどるはカラオケで陽気に歌っていた。「にきょくめ、いくなにゃ~ん」とリモコンを操作して、今度はA Sky Full Of Starsを歌い始めた。そして…

ラビが呼んでいる

題名:ラビが呼んでいる報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 これからの道しるべになると言われても、僕にはどうしていいのか分からなかった。秘密倶楽部にゃんこたろう?のディスプレイにはスマホ外部の様子が映し出され、別荘にひきこもるわ…

これからの道しるべになる

題名:これからの道しるべになる報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 (にゃおーん、ありのままの~すがたみせるのよ~) 何度も何度も連呼して頭の中に唄が響き始めた。そうだ、きっとリトルは、すがたみせるのよ~と蘇ってくるに違いない。ぼ…

すがたみせるのよ~と蘇ってくる

題名:すがたみせるのよ~と蘇ってくる報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 その日から僕はアパートの部屋でひきこもるようになり、どこにも行かず時間をやり過ごした。祖母が亡くなった心の穴を埋めるように、新天地での僕にとって雪の女王で…

アパートの部屋で

題名:アパートの部屋で報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 硬直しているリトルを抱えて、僕は川の、そのに僕は向かった。リトルを拾い上げたありあけみかんの小さな箱はそこにはもはやなかったが、その場所に僕は穴を掘った。穴にそっとリト…

Sacrifice of the Deadの真実

題名:Sacrifice of the Deadの真実報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 途中、目が覚めた。横にリトルが居た。先頃までの苦しそうな感じはなく、どうやら抗生物質も効いているようだった。彼女は、今では、布団の中で心地よさそうにすやすやと…

いけにえ、になった

題名:いけにえ、になった報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 僕は血が滴り落ちるリトルを抱えながら、シャツでリトルの患部を覆った。血は落ちることはなくなったが、明らかにリトルの体は弱っていた。そのまま、ゲツベさんへの挨拶を早々に…

血が滴り落ち

題名:血が滴り落ち報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 一度でもそこに雲が覆いかぶさると、空は見えなくなる。太陽の光も届かない。でも、それが一度だけでなく普通になると、空を仰ぐことはできない。いわゆるそれが当たり前となると、あた…