地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

今も“それが”刻まれておる

題名:今も“それが”刻まれておる報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。沙耶:「ふ~ん、何度も映像で、私を見ながらしたんだ。で、1回だけ?」平十郎:「何回も…」沙耶:「そっかぁ、何回も…。私のどこが魅力的?」 僕は沙耶の目を見つめながら、…

何度も映像で

題名:何度も映像で報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 そのあばら家と同じく、小型木造船はすでに何年も船として使われていないのは見て明らかだった。船底を止めている木材も古びて、僕と沙耶が体を動かすごとにがりがりと削れる音がした。 …

小型木造船の中

題名:小型木造船の中報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 すべての撮影を終え、結局は海辺から何も現れなかった。しかし、海辺からの女神は、あくまでも言い伝えなので現れることも期待していなかったが、本当に何もなく、あばら家での撮影の…

ビールの黄金水

題名:ビールの黄金水報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 夏目はある意味、すでにプロフェッショナルだった。沙耶の事を一女優として見ている冷静な視点が常にあった。でも、僕は段々と沙耶に撮影の枠を超え、魅かれている。もうすでにどうし…

欲しくて

題名:欲しくて報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 3人はずぶぬれの状態であばら小屋に入る。小屋にはもちろん電灯はない。ただ、近くの街路灯のおかげで、小屋の中もわずかに光が洩れている。ただし、真夏だが、秋に幾分近いこの時期に濡れ…

胸が露わになる

題名:胸が露わになる報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 そのシーンの脚本は確かこうだった。シーン103:うわさに聞いていた海から上陸する謎の女神を追うために、僕たちはうわさされているその海辺のあばら家で一夜を過ごす決心をする。3人…

沙耶の舌音

題名:沙耶の舌音報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 「なぁ、お兄ちゃん。チャカとだんびらどっちが強いと思う?」に気を取られて、撮影に際して課したルール、”ルール1:必要以上に撮影しろ”、“ルール2:消去するな”、の元ネタを大きく勘違…

ASMR:Autonomous Sensory Meridian Response:自律感覚絶頂反応

題名:ASMR:Autonomous Sensory Meridian Response:自律感覚絶頂反応報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 タラッタラッタラッタウッサギーのダンス、そしてその前の「なぁ、お兄ちゃん。チャカとだんびらどっちが強いと思う?」。これの元映…

タラッタラッタラッタウッサギーのダンス

題名:タラッタラッタラッタウッサギーのダンス報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 脚本や筋書きの全てを牛耳っている夏目を中心として、彼がほぼ映画監督状態で僕たちの映画の撮影が始まった。タイミングよくこの時期にHDV規格が制定され、多…

次元が違う何かが

題名:次元が違う何かが報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 そうして、なんやこの展開と思いつつも、最後まで見終えた映画「デイライツ・エンド」について、僕は3つのことが頭に浮かんだ。1. ここまでたどり着くだけでも、「デイライツ・エ…