地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

ホウセイ マイ フレンド

題名:ホウセイ マイ フレンド報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 宇宙からの交信メッセージと書くと、なんだかカール・セーガンのように思え、コンタクトしたくなり、少し執筆していてもわくわくしてきた。 そう、一応ここでも私は汐留茂吉で…

しおどめもきちくん。

題名:しおどめもきちくん。報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 「それでは、しおどめもきちくん。そこ読んでみてください」 そして僕は先生に言われるままに、その箇所をよんだ「…はずしちゃうでー…」、「はい、しおどめもきちくん。もう一回…

あっちの大陸、こっちの島

題名:あっちの大陸、こっちの島報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 小さな漁港の湾内には今しもそこから漕ぎ出そうと躍起になる小舟が見える。その小舟には”茂吉号”と書かれてあった。すなわち、筆者である私の船だった。その漁港の沖には、…

結局、はずれちゃうでー。

題名:結局、はずれちゃうでー。報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 先ごろの記述は、この物語を楽しんで読んでいる皆々様に「申し訳なかった」とわびねばなるまい。あまりにも乱れに乱れ、後半、罵声を吐いてしまいました。「心から謹んでお…

おめーはよ、どういうこというてるん。はらたつわ−。

題名:おめーはよ、どういうこというてるん。はらたつわ−。報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 「ねぇ、ジェニファー。僕はジェフのような人になれるかな?」 彼女を抱き寄せながら、僕はPabst Blue Ribbonの酔いに任せて、耳元で単刀直入にジ…

エイリアン語:亜dkじゃfkひwhlvぽvq

題名:エイリアン語:亜dkじゃfkひwhlvぽvq報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 そうしてコンビニから歩いて帰宅し、30分程の運動をしたことになるが、妻妙子に〇〇を渡した。「ありがとう」と言われたか言われないか、すでに忘れてしまった…

時間の流れは、記憶も愛も、すべてを風化させる。

題名:時間の流れは、記憶も愛も、すべてを風化させる。報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 永遠とも思える尽きることのないくだりで、のぼることなく、どんどんと下っていくこの物語はもはやなにかの終焉を匂わせていた。それは僕の貧弱な頭…

エイリアン:ジェノベーゼ・ジェントルマンとの語らいの中で…

題名:エイリアン:ジェノベーゼ・ジェントルマンとの語らいの中で…報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 オンラインで子どもを産めるのはエイリアンだけだ。エイリアンだけだろう。きっとそうだろうな…。 広い宇宙の端から眺めれば、地球人もエ…

これ以上の表現は無理だろうな

題名:これ以上の表現は無理だろうな報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 すべての業務を終え、私は病院の職員用地下駐車場にあるAudiに向かい、キーのボタンを押し、ドアを開けた。シートに沈み込み、そしてV10のエンジンをかけた。ダッシュボ…

「このように感じたことはない」(Album Version)

題名:「このように感じたことはない」(Album Version)報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 八度まもるの奥さんである八度美幸との面談を終え、あるいは、先の筆者のくだらない文体の思想に惑わされたものの、私(花見英明)は今しがた診療時間…

国語能力的な問題を考える場所にて、量子が高速する。

題名:国語能力的な問題を考える場所にて、量子が高速する。報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 先の心の帝に従えば…、と、ここで帝をテイと呼ばずにミカドと呼ぶと、底ではなくあえて帝としたところに意味があるのかと問いたい。しかし、筆者…

心の帝に。こくりと頷いた。

題名:心の帝に。こくりと頷いた。報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 強烈なまでのオムツ内の生温かさとしょーべんに臭いが僕の嗅覚を通して聴覚を刺激していたのかもしれない。今となってはそう思えた。 あの時、ネコやイヌの会話がすべて聞…

しょーべんを漏らす

題名:しょーべんを漏らす報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 僕の下半身に浸されている尿が臭いを放ってきた。その尿の臭いは僕にあの時のことを思い出させた。 小学校の低学年だったろうか。僕は自転車で2輪走行になれてきた休みのある日の…

生ぬるい温かい池に浸されて

題名:生ぬるい温かい池に浸されて報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 昨日に僕は、初めて電気けいれん療法なるものを受けた。花見医師からは麻酔下で行われ、苦痛はないとのことだった。確かに、苦痛はなかった。その前後も左右もよく覚えて…

ガッチャマン?

題名:ガッチャマン?報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 誰だ。空の彼方に踊る影…。 誰だ。白い翼の…。 誰だ。貴様は一体誰なんだ。 そうして先に記した「そりゃ、誰もヨメんでしょ」といった彼奴(キャツ)の正体が明かされた。 それはガッ…

配給権がAmazonに売却された。それは、

題名:配給権がAmazonに売却された。それは、報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 夢か幻か現実か。それとも現実化した夢見っぽい中のジェニファーの登場に、僕は「トゥモロー・ウォー」意外とおもろかったよ、と告げた。彼女は、どこがおもろ…

足りない者

題名:足りない者報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 そうして破綻している「何かが変わってしまった」先の物語を再読しつつ、もう文体の推敲など自己の事故で出来はしない。遂行したくとも推敲できないその稲作状態にまさに、天変地異の変化…

私の希望の光

題名:私の希望の光報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 結局、僕と妻の間には子供はできなかった。 僕は日本に帰国した後、医科大学を卒業し、精神医学会での都の郊外にあった岩倉精神病院の院長に見初められた。スタンフォード大出で、かつア…

”僕”との間

題名:”僕”との間報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 夢といえども、もう一度ジェニファーに逢いたくなった自分がいた。もう遠い過去のアメリカ時代のことなのに僕はジェニファーとの過去の時間に見事に縛られていた。まるで、僕の心は、八度…

フォードマスタングをのっけたで

題名:フォードマスタングをのっけたで報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 いややはりジェニファーはJane Birkinと違うかもしれない。たまたま、そうたまたまバックで若手演奏家によるGerry Mulligan SextetのようなPrelude In E Minorが、Jan…

「それって、決まってることだから…」

題名:「それって、決まってることだから…」報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 夢の中のジェニファーはあの当時と変わらず、僕にその美しさを語っていた。 スレンダーなのに女性美を体で表すような、でるとこはでて、ひっこむところはひっこ…

ドイツ・de Sede社のアームチェア「DS-31」

題名:ドイツ・de Sede社のアームチェア「DS-31」報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 帰宅すると妻がソファーにやや寝転んだ状態でNetflixで韓国ドラマの「愛の不時着」を見ていた。黒糖かりんとうがスーパーになかったことを告げると、振り向…

他人の空似だろう。

題名:他人の空似だろう。報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 そういえばスーパーの駐車場にAudiを止めた時、窓越しから知っている人を見かけたな。あれは…、そう。八度まもるの妻の八度美幸だ。しかも、若い男性と手を繋いで歩いていた。とい…

焼肉のタレに関するロンヒョー

題名:焼肉のタレに関するロンヒョー報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 そういえば、なにかの本で小説を書く際に情景描写はかかせないと書かれていたことを思い出した。でも、多かれ少なかれ、小説の書き方と称する本の作者の多くは、本(ベ…

子牛のもうもうが昨日生まれた。

題名:子牛のもうもうが昨日生まれた。報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 執筆しつつなんだかこのままではどうにもならない霊異記(りょういき)になりそうだった。もうすでにもとの物語は破綻しているぞ。ぐだぐだと述べてるだけじゃねーか…

先代の域に

題名:先代の域に報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 店の奥の厨房からガーリック(アーリオ)の匂いと良質なオリーブオイル(オーリオ)の香りがした。 頼んだのはアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ。 パスタも私の好みにあわせてもらい若…

執筆につけて配合が分からない

題名:執筆につけて配合が分からない報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 配合が分からなくなり、頭も朦朧としてきた。モンローは朦朧とし、そしてただのゴアソビ・モンローにすぎないここでの文体は、煮すぎなくとも、似すぎていて、誰の文体…

かりんとうの色をめぐって

題名:かりんとうの色をめぐって報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 ここで皆様方の興味がなくとも、ずんずんと執筆を進める。そして、この執筆どうですか、とあえて皆様方に勧めてみる。 いやー、どうなのこれは、とここまで読んでこのフレー…

霊異記

題名:霊異記報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 ジェフという巨人に実際会ってから、僕は自分の存在の小ささを痛感した。どう考えても僕にはそのような巨人になれる器はなかった。そういうないまじりな気持ちは、次第に僕に小心者というレッ…

見えない約束を交わして

題名:見えない約束を交わして報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 Clubでの一通りの会合、いや結束かもしれないが、その日の夜、僕はジェニファーと過ごすことになった。トニーと別れたあと、彼女を見送りする時、僕は彼女を何気なく誘った。…