地底たる謎の研究室

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温泉まんじゅうのルーツを探る


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題名:温泉まんじゅうのルーツを探る
報告者:トシ

 温泉まんじゅうは、ただのまんじゅうではない。その名の通り、「温泉の、温泉による、温泉のための、まんじゅう」である。リンカーン曰く、「Manju of the Onsen, by the Onsen, for the Onsen」である。
 この温泉まんじゅうの由来はいくつかある。温泉みしゅらん1)によれば、①温泉を皮に混ぜているから・説、②温泉で蒸しあげるから・説、③温泉の色に似せたから・説、④温泉で売っているから・説の4つとされている2)。そこで、Googleにて「温泉まんじゅう」と検索すると、温泉まんじゅうの販売として、2か所の温泉地の名が筆頭に来る。ひとつは、草津温泉、もうひとつは、伊香保温泉である。その他の温泉地も散見されるが、この2か所が筆頭として集約されることは、これらの温泉地が、「温泉まんじゅう」として重要な地域であることを示している。草津温泉はこの記事にもあるように、日本の三大名泉の一つである。一方、伊香保温泉は、三大名泉には含まれないものの、草津温泉と同じくして群馬県にあり、古くは万葉集の中にも伊香保が歌われ、奈良時代からの名湯であることが分かる3)。さらに、明治時代の文豪の一人で、小説「不如帰」を執筆した徳冨蘆花も、「来世で二人が逢うとすれば、場所は伊香保だろう」というぐらい、夫妻ともどもこの温泉地をこよなく愛していたようである3)。
 この伊香保温泉の特徴は、「黄金の湯」と呼ばれる湯にある。この「黄金の湯」は、湯の中に含まれる鉄分が空気に触れ、酸化して独特の茶褐色になったことから4)、黄金色を称される。ここで、表題の温泉まんじゅうを振り返ると、温泉まんじゅうの印象は「そういえば、茶色だったなぁ」であることが多い。そのため、なにやらこの「黄金の湯」と関係が深いことが推察される。それもそのはずである。実は温泉まんじゅうのルーツは、この伊香保温泉にあった。
 伊香保温泉には、勝月堂と呼ばれる湯の花まんじゅうのお店がある5)。そのまんじゅうを図に示す。この湯の花まんじゅうこそが、温泉まんじゅうのルーツであり、明治43年に勝月堂の初代・半田勝三氏が、伊香保温泉独特の湯の花と同じ色のまんじゅうとしてつくったのが、全国的にも有名になって、その後の温泉まんじゅうとして活路を開くのである7)。まさに湯の花まんじゅうは、「温泉の、温泉による、温泉のための、まんじゅう」であったことが、ここで示すことができた。今では温泉まんじゅうくんとして絵本になるぐらいにメジャーとなった。

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図 勝月堂の湯の花まんじゅう6) 

1) http://www.asahi-net.or.jp/~ue3t-cb/index.htm (閲覧2016.2.12)
2) http://www.asahi-net.or.jp/~ue3t-cb/bbs/special/sience_of_hotspring/column2003_manju.htm (閲覧2016.2.12)
3) http://www.ikaho-kankou.com/culture.cfm (閲覧2016.2.12)
4) http://www.hotels-ikaho.or.jp/about/ (閲覧2016.2.12)
5) http://www.shougetsudo.net/ (閲覧2016.2.12)
6) http://www.shougetsudo.net/intro.html (閲覧2016.2.12)
7) http://travel.biglobe.ne.jp/onsen/jiten/food_02.html (閲覧2016.2.12)

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