題名:ドイツのクリスマスにおけるお菓子のシュトレンについて
報告者:ちょろりん
日本ではクリスマスになると、多くの家庭では、ケーキを食べる。しかしながら、ドイツではケーキ以上に伝統的なクリスマスのお菓子が喜ばれており、それがシュトレンといわれるものである。その姿を図に示す。ドイツではこのシュトレンをChriststollenとつづるが、日本ではシュトレン、あるいは、シュトーレンと称する。正確には、StollenとLが2つあることから、このように子音がダブる時は、その前は短く発音し、カタカナ表記でもシュトレンが正しい1)。ただし、シュトーレンとの表記も少なくはない。本記事では文献1)に従い、シュトレンと表記したい。そのシュトレンを図に示すが、見れば分かるように、ドライフルーツやナッツが入ったパンの全身に粉糖が振りかけられた様子が、いかにも冬らしいお菓子となっている。
The Kurfürstlich Sächsische Christstollen®2)
シュトレンと名付けられた起源にはいくつかの説があるが、最も有力なのは、その形状が由来とされる3)。ドイツ語では、stollenを坑道や柱を意味し、その意味の通りでシュトレンをカットするとその断面は山型で、上には雪が積もり、さらに、中にくるまれたドライフルーツはまるで山に穿たれたトンネルのようにも見える3)。しかしながら、その他の説として、名前にもChrist(キリスト)と付く様に、宗教的な意味合いもあるようである3)。しかしながら、いずれにせよ、ドイツでは特別なお菓子であることが容易に想像できる。
その一方で、面白いことに、このお菓子には熟成が必要とされる。通常のお菓子であれば、出来上がった後、すぐに食べないといけないが、このシュトレンは、12月始め頃に完成し、それからドライフルーツやナッツ、そして材料に含まれるラム酒とマジパンが時間とともにこなれ、ちょうどクリスマスまでの2~3週間で食べごろとなる4), 5)。例えば、ドイツでの食べ方として、クリスマスを待つ間にシュトレンを少しずつスライスして食べつつも、日ごとにドライフルーツの風味などがパンへ移り、より熟成が進んでいく状況をも味わいながら、クリスマス当日がどんどん待ち遠しくなっていくことが慣例とされている5)。
しかしながら、筆者はクリスマスまで待てしょーにない。The Kurfürstlich Sächsische Christstollen®2)がうまそしょーだが、日本で買うとなると、輸入しないといけないのかぁー。こっちのシュトレンを眺めながら、今からついついよだれを垂らしてしまいましゅるる。
1) http://allabout.co.jp/gm/gc/217291/2/ (閲覧2016.9.12)
2) http://www.christstollen-shop.com/en/kurfuerstlich-saechsischer-stollen/ (閲覧2016.9.12)
3) http://www.loin-montagne.com/event/event_01.html (閲覧2016.9.12)
4) http://allabout.co.jp/gm/gc/217291/ (閲覧2016.9.12)
5) http://thankyoublog.info/1286.html (閲覧2016.9.12)
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