地底たる謎の研究室

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スポーツカーの車高について



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題名:スポーツカーの車高について
報告者:トシ

 スポーツカーはその名の通り、スポーツしている車である。ゆえに、普通の車よりもスピードが速く、加速力もあり、かつ、かっこいいというイメージがある。中でも、イタリアのフェラーリ社やランボルギーニ社は、スポーツカーメーカーの代表格であり、その2社のイメージもこれまたかっこいい。さらに、スポーツカーがかっこいいという要素の中には、車高が低く、地を這うような、シュっとしたシェイプにもあろう。これは、スポーツカーのほとんどが有するデザイン上のイメージでもある。一般の市販車を、改造にて車高を低くした車も路上では散見されるも、改造していなくとも元々の車高が低いのが、スポーツカーの特徴でもある。その車高が低い理由は、車体に受ける風力を出来るだけ少なくし、車の重心も地面に近づけていることに他ならない。すなわち、そのことによって、高速でも安定した走行が可能となるからである。この車高は、別名で最低地上高(ロードクリアランス)とも言われるが、このロードクリアランスが最も低い車、むろんスポーツカーに分類されるであろうが、意外と知られていない。そこで、本記事ではこれを調べることを目的とする。
 カーミーによる2016年2月15日付の報告によれば、市販車では表のようなロードクリアランスのデータが得られた。

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表 市販車のロードクリアランス順位1)

これを見ると、一番低いとされるのは、フェラーリ社やランボルギーニ社ではなく、ケータハム社のセブンになる。ケータハム社は、聞きなれないメーカー名ではあるが、これを調べると、イギリスの小規模自動車メーカーであることが判明した2)。そのため、この社の車の流通量も少ないのであろう。ただし、特異的なデザインであるために、見た目の印象も強く、詳しいデザインは文献2)を参照していただきたいが、筆者も幾度か見た記憶がある。しかしながら、市販車で1090mmが本当に最低ロードクリアランスの車なのかとさらなる疑問を感じたため、より詳しく調べると、限定生産ではあるが、アダムスブラザーズというメーカーが1969年に34インチ(約860mm)というロードクリアランスを持つ車であるProbe 16という車を製造していたことが判明した3)。Probe 16を図に示す。現在でも通用するような近未来的な車であるが、実はこの車はスタンリー・キューブリック監督による映画の「時計じかけのオレンジ」にも登場した4)。明らかに近未来然としたその姿は、当時のキューブリック監督の御目にも適ったに違いない。

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図 アダムスブラザーズ社のProbe 163)

1) http://car-me.jp/articles/1136 (閲覧2016.9.29)
2) https://ja.wikipedia.org/wiki/ケーターハム (閲覧2016.9.29)
3) http://www.forgottenfiberglass.com/fiberglass-car-marques/foreign-fiberglass/the-probe-16-%E2%80%93-the-adams-brother%E2%80%99s-futuristic-concept-car-from-1969-uk/ (閲覧2016.9.29)
4) https://en.wikipedia.org/wiki/Probe_16#Probe_series (閲覧2016.9.29)

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