地底たる謎の研究室

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アッパーカットな夜道を走れ


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題名:アッパーカットな夜道を走れ
報告者:ダレナン

 今日は満月だ。とても夜道が光っている。

「俺のAE86も昨日の丁寧な洗車で、ピカピカと光っている。よし…。」。実に誇らしげな俺の相棒(AE86)だ。

 キーを回し、エンジンをうならせる。

 ブロブロ…….、ブォーーーン。

 特別にチューンしたマフラーが、勢いよくうなり声を上げた。今日もあの峠をやすやすと越えてみせる。

 相棒(AE86)のサスペンションはこの前、固く締めあげ、どんなスピードでもへ足ることはなくなった。そこで、今日はいつも以上に峠を攻めること決めた。ライバルは同じAE86の奴だ。

 「用意はいいかぃ。1(One)、2(Two)、3(Three)、Go….

 アクセルを吹かすと、俺の相棒(AE86)の足であるポテンザから煙が出た。1速から、2速、そして、3速と順調にシフトするも、やはり奴のスピードは並外れている。わすかだが、そして、少しずつ、奴との距離が離れていく。しかし、俺の相棒(AE86)の本領は、今の先にある2つのヘアピンカーブだ。このカーブをうまく乗り切れば、奴の尻(ケツ)に追いつける。俺には自信があった。

 慎重にエンジンの回転数と、ハンドルをコントロールし、へアピンに近づくにつれ、奴の背中が少しずつ迫ってきた。

 キィー、キキキキーーーーー。

 ドリフト走行に持ち込むべく、ハンドルを操作した。あれっ、えっ…、ここで、ふと気づいた。今日は満月で、良い天気であったが、夜道が光っている…、昨晩の大雨….。へアピンは思った以上に路面が濡れていた。そして、この時、自分のハンドル操作の未熟さを痛感した。

 「あっ…..」

 気が付くと、ガードレールに俺の相棒(AE86)がアッパーカットされ、宙に舞い上がった(*)。

*:安全運転を心掛けてください(警察より)。

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