地底たる謎の研究室

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伝説の雪男に関するDNA解析


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題名:伝説の雪男に関するDNA解析
報告者:トシ

 近年のDNA解析には目を見張るものがある。それによって、犯罪などの実用的に用いる解析から、人類の歴史といった幅広い解析までも可能にした。また、一方で、DNA解析によって個体、地域集団、種などさまざまなレベルにおける生物の違いも明らかとなり1)、ヒトの場合はこれが差別につながることもあって、その取り扱いには注意を要する。しかしながら、疾患の原因探索にも役立つことから2)、DNA解析に関しては着々と研究が進んでいるのも事実である。また、GeneLife3)などのように、DNA解析を専門とする企業も設立され、未来のヒトは、ますますDNA解析の恩恵を受けることに間違いないであろう。
 一方、DNAは生物が持つ設計図である。このことから、それを詳細に調べることで、そのDNAが何の生物に近いのかも判明することができる。その利点を応用して、かつてUMA(Unidentified Mysterious Animal:未確認動物4))とされた痕跡にもDNA解析のメスが入ることとなった。
 UMAの代表である雪男、ヒマラヤではイエティ(図)と呼ばれているUMAがあるが、その正体を明らかにすべく、イエティのものとされる体毛を、イギリスの分子人類学者・人類遺伝学者でオックスフォード大学分子医学研究所遺伝学の教授でもあるブライアン・サイクス博士6)がDNA解析した。その結果、その体毛はノルウェーのスバールバルで発見された旧石器時代の古代熊の顎骨のサンプルと遺伝的親和性が認められ、これは北極熊と近縁の褐色熊の亜種とされている動物と判定した7), 8)。このことから、霊長類的なイメージを持っているイエティは間違えている、とのことも判明した。しかしながら、イエティは図のような動物(ヒトの近縁?、ネアンデルタール人?)であってほしかったのは、あえて



図 イエティの想像図5)

非科学的なUMAにDNA解析を施したライアン・サイクス博士も同じ気持ちであったのかもしれない。

1) http://ideacon.jp/technology/leaflet/e2-06_dna.html (閲覧2017.12.7)
2) http://www.megabank.tohoku.ac.jp/news/682 (閲覧2017.12.7)
3) https://genelife.jp/ (閲覧2017.12.7)
4) https://ja.wikipedia.org/wiki/未確認動物 (閲覧2017.12.7)
5) http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/16/111800018/111800001/ (閲覧2017.12.7)
6) https://en.wikipedia.org/wiki/Bryan_Sykes (閲覧2017.12.7)
7) Sykes BC, et al: Genetic analysis of hair samples attributed to yeti, bigfoot and other anomalous primates. Proc Biol Sci 22; 281 20140161, 2014.
8) http://www.bbc.com/news/world-asia-24564487 (閲覧2017.12.7)

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