地底たる謎の研究室

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ホヤに関するホヤホヤでない調査


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題名:ホヤに関するホヤホヤでない調査
報告者:ちょろりん

 新しいものはホヤホヤである。例えば、炊き立てのご飯は、明らかにホヤホヤである(ホカホカとも言うが…)。一方で、海にいるホヤは、ホヤ貝ともよばれるも、厳密には貝ではない1)。脊索動物門尾索動物亜門ホヤ綱マボヤ目マボヤ亜目マボヤ科マボヤ属の一種である1)。なお、東北や北海道では一般的な食材とされるために1)、その地方の方々はよく知っているであろうが、通常は馴染みがない食材でもある。図にホヤを示す。そのため、このような図の状態でのホヤを店頭で見たことがある方は、非常に少ないことが予想される。筆者もその一人である。ちなみに、図のような殻付生ホヤの旬は、5~8月とされるために、この記事を書いている時点が1月であることから、ホヤに関する情報としては、明らかにホヤホヤでない。そこで、表題のように「ホヤに関するホヤホヤでない調査」かもしれないが、そこはホヤについて調べてみたい欲望が勝ったことから、ホヤホヤな情報でなくとも、お許し願いたい。



図 殻付ホヤ2)を一部改図

 このような奇妙な形をしているホヤははたして海ではどのような状態で存在しているのであろうか。調べると、成体は海底の岩などに固着しているようであるが、幼生はオタマジャクシ様の形態を示し遊泳するようである3)。さらに、気になるのが、その味であろう。味については、ホヤは「海のパイナップル」とも言われており3)、この辺は、カキが「海のミルク」とも言われている点と相似する上に、カキと同じくして、「海を食べているような…」などと評されるような独特の磯の風味もあるようである1)。カキも、一般的には「磯の香り」がよく指摘されるために、もしかすると、カキが好きで、パイナップルが好きな人には、ホヤはたまらない海の食材なのかもしれない。ちなみに、このホヤの磯の香りは、ホヤ特有のシントラオールと呼ばれる不飽和アルコールによるものとされる1)。
 旬のホヤについては、宮城県南三陸町の「山内鮮魚店」によれば、お刺身が一番であるという。お刺身こそホヤの醍醐味で、王道中の王道とされている4)。さらに、店長さん曰く、

「ひとたび殻を開ければ、そこには黄金色にきらめくプリップリの身。ほとばしる海水、瑞々しさ溢れるホヤの身をザックザクと包丁で切り分け、器にドサッと盛り付ける。ホヤの身を箸でつかみ、そのまま一気に頬張れば、じゅわ~っと広がる甘み。これでもかと突き抜けていく潮の味。ぷりっぷりの食感と鮮烈な海の味を噛み締めれば、グビグビグビと日本酒を合わせたくなる罪な味。箸が止まらぬとはまさにこのこと。」4)

と文学的にも優れた表現でホヤを示している。冷凍生ホヤでもよいので、食べたいよほほー。

1) http://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fish/hoya.htm (閲覧2018.1.25)
2) https://www.yamauchi-f.com/faq/hoya/31.html (閲覧2018.1.25)
3) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%A4 (閲覧2018.1.25)
4) https://www.yamauchi-f.com/blog/?p=6380 (閲覧2018.1.25)

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