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人相学はどこまで科学的なのか?


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題名:人相学はどこまで科学的なのか?
報告者:ダレナン

 世の中には科学と称して、科学的でないものも多い。例えば、骨相学(Phrenologie)も、かつては科学として扱われた経緯がある1)。骨相学とは、「脳は精神活動に対応する複数の器官の集合体であり、その器官・機能の差が頭蓋の大きさ・形状に現れると主張する学説」1)であるが、現代での大脳生理学の知見をもってすれば、あまりにも非科学的な内容ではある。しかしながら、この記事でも示したようによく世間で人格などの判断材料とされる血液型の性格診断などは、今もって科学的な検証はなされていないために、非科学として位置づけられる。しかしながら、かつて人事において、血液型の性格診断で決定されていたという歴史も事実として残されている2)。これと同じように、表題に挙げた人相学もなにやらあやしい雰囲気が漂う。人相で性格が判断されるとなると、決して男前とはお世辞にも言えない筆者としては、あまり好ましくない。そこで、本記事では、人相学がどこまで科学的であるのかについて調べたい。
 日本での人相学の権威は、西谷泰人氏か、石丸賢一氏のようである。Googleにて検索すると、両者の名前が筆頭として挙げられる。ただし、西谷氏は、手相家としても有名であろうことから、やや占いよりの方かもしれない。一方、石丸氏は書物も文献3)、文献4)を中心にいくつか出版しており、さらに、日本顔学会会員、日本パーソノロジー(人相科学)協会代表であることから5)、より科学的かもしれない。そこで、石丸氏の、特に文献4)を紐解きながら、人相学の科学性について検証したい。
 石丸氏4)によれば、パーソノロジーは学問であり、いわゆる人相学と異なるようである。人相学を脳科学の観点から正確に考察し、2万人以上を対象として統計を取った結果、85%の精度で正確であると確証された科学とされる。その元となったのは1920年代のアメリカの裁判官であるEdward Vincent Jones氏の犯罪者の観察を通して、顔に共通の特徴を見出したことによる。さらに、この業績を検証するためにその後も追跡調査され、85%以上の精度で正しいとされる150項目以上が発見された。そして、見た目だけで人を見抜く法則として、人間の基本的な能力を、思考、感情、本能的行動(無意識表現)の3つに分け、さらに、顔の部位と脳の機能との対応から、25の顔のパーツ別の分類による法則を提示している。例えば、本能的行動の法則(12)における「歯が出ている」人は、感じていることを何でも思いきって言うおしゃべりな人として、その芸能人の例として、明石家さんま氏や久本雅美氏を挙げている。ただ



図 顔のパーツと性格の法則の対応4)

し、少なくとも文献4)では、パーソノロジーの調査の歴史は記載してあるも、その他の項目に対して具体的な論文などの引用はなされていなかった。そのため、この辺が科学的な検証としての限界になるのかもしれない。

1) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AA%A8%E7%9B%B8%E5%AD%A6 (閲覧2018.1.26)
2) https://profile.ne.jp/ask/q-112512/ (閲覧2018.1.26)
3) 石丸賢一: 見た目だけで人を見抜く25の法則-人相科学・パーソノロジーで分かる「あの人」の性格. PHP研究所. 2011.
4) 石丸賢一: 見た目だけで人を見抜く技術. PHP研究所. 2014.

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