地底たる謎の研究室

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スバルR-2のデザイン上の特徴 -愛され要素-



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

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題名:スバルR-2のデザイン上の特徴 -愛され要素-
報告者:ログ

 現在のほとんどの車はFF車が多い。FFとは、フロントエンジン(F)、フロントドライブ(F)の略であり、簡単に言えば、前にエンジンがあって前輪で駆動する車を、FF車という。この略と似たような車に、FR車があるが、これはフロントエンジン(F)、リアドライブ(R)となる。さらに、4WDは、4つの車輪(Wheel)でドライブすることから、4 Wheel Driveの略となる。これの詳しい内容は、文献1)に図入りであるので、そちらを参照していただきたい。
 一方、FF、FRとくれば、RRもあるのでは、と予想できる。確かにある。リアエンジン(R)、リアドライブ(R)の車である。今ではあまり見ることのない車であるが、後ろのトランクを開けると荷室ではなく、エンジンが潜んでいるのが、RR車となる。スポーツカーで有名なRR車と言えば、ポルシェ社の911になるであろうか。ただし、RR車にはメリットもあるが、デメリットも多い。メリットで言えば、文献2)にあるように、シンプルな構造、室内空間が広く取れる、小回りが効く・ハンドル操作が軽い、加速力が強いなどが挙げられる。しかしながら、デメリットは、直進安定性が悪い、コーナリングはオーバーステアの傾向などがあり、これが車の操作において、大いなるデメリットとなる。これも簡単に言えば、じゃじゃ馬のような車とも言える特徴を如実に表しているのが、RR車でもあった。そのため、かつては構造などのメリットもあって、1960〜70年代の小型車には多く採用されたRR車であるが2)、今では技術革新も進み、RR車は姿を消した。
 このRR車の中でも、ひときわ輝いていた日本製の小型車があった。それが表題のスバルR-2である。図にスバルR-2を示す。見て分かるように、フロントに現在の車とは異なるデザイン上の大きな特徴が見られる。エアーを取り入れるグリルがないのである。その特徴もあって、和製ビートル やてんとう虫とも言われた4)。また、イタリアのフィアット社のフィアット500にも似ていることから、フィアット500が好きな人は、これも気にいるかもしれない。ちなみに、フィアット500は、映画「ルパン三世 カリオストロの城」や映画「グランブルー」にも登場するので、それらの映画を見たことがある方は、そうだなぁ、少し似ているなぁと、感じていただけたかもしれない。フィアット500も、スバルR-2と同じくRR車である。



図 スバルR-23)

 このスバルR-2の詳しいメカニズムは文献4)にあるのでそちらを参照していただきたいが、このRR車を操作するのは、意外と面白い。これはある意味、ドライブ上のデザイン要素とも言えるかもしれない。さらに、グリルなし効果の外観上のデザイン要素もある。結局は、じゃじゃ馬なのに、かわいい。それがスバルR-2であった。この相反する要素を持ちあわせると、何となく愛される人にもよく似ている。

1) https://toyota.jp/lifestyle/carlifenavi/p2-4wd/p1/ (閲覧2018.7.31)
2) http://car-moby.jp/81245 (閲覧2018.7.31)
3) https://lrnc.cc/_ct/16949579 (閲覧2018.7.31)
4) https://members.subaru.jp/know/museum/subarur2/01.php (閲覧2018.7.31)

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