地底たる謎の研究室

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#Hashtagの起源



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

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題名:#Hashtagの起源
報告者:ログ

 各種SNS(ソーシャル・ネットワークキング・サービス)でもはやスタンダードとなった#Hashtag(ハッシュタグ)であるが、その特徴は、#(ハッシュマーク)にキーワードをつけて、そのコンテンツがある特定のキーワードに付随する内容である、ということを強調できることにある。例えば、表題の#Hashtagでは、#に、キーワードのHashtagをつけて、Hashtagというキーワードに付随するコンテンツであることを示す (そのため、#Hashtag自体がハッシュタグとはいえないが、ここはこれを通常のハッシュタグとして利用したい。なぜなら、図(アーチストanderlustによる#Hashtag)のように、#Hashtagがちょっとかっこいいからである。
 #Hashtagを使う利点として、タグ化されることによって同じキーワードでの投稿を瞬時に検索することができ、趣味・関心の似たユーザー同士で話題を共有することが可能となる2)。また、通常のキーワードの検索よりも、投稿者が自ら#(ハッシュ)することによって、投稿者の意図するキーワードを持ったコンテンツへと発展する。そのことから、投稿者の興味・関心がピンポイントで反映され、同じようなユーザーと情報を共有しやすいことから、SNSでは#Hashtag付きで投稿することがベストとされる2)。



図 anderlustの#Hashtag1)

 #Hashtagの起源は、2007年にTwitterのような必要最低限の機能だけを備えたSNSサイトにあり、初期の利用者らが自分たちのツイートを整理するためのツールとして開発したことからはじまっている3)。GoogleとUberの元開発者で、ハッシュタグの初期提案者であるクリス・メッシーナ氏によれば、アメリカのテキサス州オースティンで行なわれるサウス・バイ・サウスウエスト(SXSW:音楽祭・映画祭・インタラクティブフェスティバルなどを組み合わせた大規模イベント4))において、見るべきツイートがどれで、無視すべきツイートどれかすぐわかるような、ツイートを整理する方法がなく、タグを使用してはどうかとTwitterの共同創業者であるビズ・ストーン氏に提案した3)。その提案は、「how do you feel about using # (pound) for groups. As in #barcamp [msg]?」5)と伝えたのが、ことの起こりとなる3)。そして、クリス・メッシーナ氏のこの発言でもって、それがストウ・ボイド氏(Gigaomの前研究責任者)へと伝わり、C言語の演算子のひとつの呼び名から、#(ハッシュ)として認識されるようになる3)。アーチストanderlustは、「抑えきれない旅への衝動」を意味する“Wanderlust”からWを除いてanderlustとしたが6)、「抑えきれない#への衝動」は、anderlustの越野アンナさんが着るTシャツの文字と同じように「Keep the wind in You」になるのかもしれない。ちなみに、Twitterは、2009年から#Hashtagを公式に採用している3)。もはや一般的になったが、意外と新しい#Hashtagである。

1) https://www.amazon.co.jp/Hashtag-anderlust/dp/B072QTXZ8H/ (閲覧2018.11.11)
2) http://d.pasona.co.jp/social/what-is-hashtag-in-business/ (閲覧2018.11.11)
3) https://wired.jp/2017/07/11/oral-history-hashtag/ (閲覧2018.11.11)
4) https://ja.wikipedia.org/wiki/サウス・バイ・サウスウエスト (閲覧2018.11.11)
5) https://ja.wikipedia.org/wiki/ハッシュタグ (閲覧2018.11.11)
6) https://ja.wikipedia.org/wiki/Anderlust (閲覧2018.11.11)

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