地底たる謎の研究室

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不老不死に関する夢物語


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題名:不老不死に関する夢物語
報告者:ダレナン

 今、生きている以上、避けられないのが死である。生物的に、ヒトは、生を授かるも、人生を経て老化し、やがて、死に至る。これは誰もが一度は経験する運命である。それゆえに、不老不死は、ある意味、ヒトの永遠の命題でもある。ただし、である。永遠の命題でもあろうこの不老不死について、現代では、現代医療の最前線ともなり1)、夢物語ではなくなりつつある。
 SENS研究財団(正式名称:SENS RESEARCH FOUNDATION)の主任研究員であり、老年学の見地から不老不死について研究しているAubrey de Grey博士によれば、人間が老化するのは、体に溜まるゴミ(老廃物)が原因であり、それを、古い自動車の錆を取り除き、壊れた部品を交換するように、溜まったゴミなどを除去すれば老化を防ぐことができると考えている2)。それによって、現在、生きている人間の寿命は1000歳まで延びることを提唱している3)。博士のTEDも文献4)にあるので興味のある方は見ていただきたいが、博士の独特の風体から(図)、研究とは別の意味で、弟子入りしたくなる。「老師。この私めに、お慈悲をいただきとうございます。」という感じである。
 さらに、博士(老師)は、60年にわたって数学者を悩ませてきた「ハドヴィガー=ネルソン問題」(*)について、4色だけで彩色するのは不可能な単位距離グラフの構築方法を説明することで3)、問題の解法へ大きな一歩も示した。その論文は文献5)に示す。いろいろな面で、あこがれる博士(老師)ではある。
 不老不死までは行かなくとも、近年の研究で「若返り」に関する報告も増えてきている。それは、遺伝子レベル6)であったり、細胞レベル7)であったり、あるいは、血液レベル8)であったりするが、まさに不老不死を目指さんとすべく、「人が想像できることは必ず人が実現できる」1)勢いにあふれている。



図 Aubrey de Grey博士の肖像3)

* : 直線で結ばれた点の集まりであるグラフについて、直線はみな同じ長さで、同一平面上にあるものとし、すべての点に色を塗る。その時、連結された2点は同じ色にならないように彩色したい。この際に、この種のどんなグラフでも、無限個の頂点を連結して形成されたグラフでも、彩色するのに必要な最小の色の数はいくつあるか3)。
1) https://gendai.ismedia.jp/articles/-/33570 (閲覧2019.2.2)
2) https://www.news-postseven.com/archives/20150811_340442.html (閲覧2019.2.2)
3) https://wired.jp/2018/08/02/a-decades-old-math-problem/ (閲覧2019.2.2)
4) https://www.ted.com/talks/aubrey_de_grey_says_we_can_avoid_aging?language=ja (閲覧2019.2.2)
5) Aubrey D.N.J. de Grey: The chromatic number of the plane is at least 5. arXiv:1804.02385, 2018.
6) https://www.natureasia.com/ja-jp/ndigest/v11/n1/治癒を速める「若返り」遺伝子/50225 (閲覧2019.2.2)
7) https://wired.jp/2018/01/17/telomere-and-resveratrol/ (閲覧2019.2.2)
8) https://wired.jp/2018/11/29/turn-young-blood-into-an-elixir-of-youth/ (閲覧2019.2.2)

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