地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

とある記事で“キュン死”する瞬間を学びつつ、人たらし処世術の極意を学びて



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

広告


pocket LINE




題名:とある記事で“キュン死”する瞬間を学びつつ、人たらし処世術の極意を学びて
報告者:ダレナン

 時にインターネット上にあるニュースなどを始めとして、いい記事にめぐりあうと、ときめくことがある。それはまさに、この記事でも示した“キュン”と音がなる瞬間である。さらに、読み進めていくうちに、どれもこれもが、“なるほどー”と感嘆せずにいられない記事は、“キュン”となる音の先に、ハートを矢に打ち抜かれ、死に至る。それが“キュン死”となる。
 今回、PRESIDENT 2018年12月17日号(Onlineでは2019年2月5日付け)で掲載されたジャーナリスト吉田茂人氏のよる記事には、まさに、ハートを矢に打ち抜かれ、筆者自身“キュン死”した。その記事の題名も「百戦錬磨"銀座ママ"がキュン死する言葉」1)であるが、あまりにも素晴らしい表現と内容に感嘆せずにはいられない。そのため、紙面上で申し訳ないが、ここで、吉田茂人氏にありがとうございます、と伝えたい。なお、本記事の表題も、吉田氏の表現にあやかり、“キュン死”という言葉を使わせていただいたこともお詫びしたい。
 内容は吉田氏の題名にもあるように、銀座ママへのインタビューを通して、接客の在るべき姿、あるいは、その接客を通して相手を知る力になるが、これが、実は、人たらし処世術の極意書とも言える内容で埋め尽くされている。人たらしとは、近年、よく耳にする言葉であるが、文献2)にもあるように、もともとはたらすという言葉から、言葉巧みに人をだましたり、あるいは、甘い言葉を使い人を誘惑するようなことを示したが、近年では、豊臣秀吉氏が将軍になった経緯から、氏は人の心をつかむ才能に長けた人であり、その氏を指して、人たらしの人、と揶揄されている。すなわち、一介の農民であった秀吉氏が、戦国一の出世頭として天下人へと至った背景には、人の心をつかむ才能、人たらしの処世術を氏が身に付けていたから、に他ならない。
 その術を吉田氏の記事1)から抜粋すると、①クラブの亜紀ママに対する、ヤマト運輸元会長の小倉昌男氏の言葉「女性の魅力とは、見た目の美醜ではない。品格は美に勝るものだから、品を磨くといい。年を取れば取るほど、自分で培った品格がにじみ出るもの。人と接し、人に揉まれ、そして夢や志を持ち続けて生きていけば、品格は磨かれていく。内面を磨き続けた女性の10年、20年、30年という時を経た品格のある姿は美しい」とか、②ル・ジャルダンの明美ママからの伝授として、「褒め上手は、相手の関心がどこにあるのかを素早く見抜き、会話の中に同意の言葉をさりげなく織り交ぜながら、人の心を掴んでしまう。それに役立つのが、「銀座さしすせそ話法」で、お客さまが何か話されたら、「さすがです」「知らなかったです」「素敵です」「センスがいいですね」「そうなんですね」と頷き返す」とか、③モントレーのとうかママからの伝授として、「優秀な人たちに共通するのは、会話の中でさりげなく人を褒められることではないかと思います。中でも人のことをよく見ている方は、相手のいいところも悪いところも知っていますので、褒めてもお世辞にならずに気持ちが相手に伝わります。細かなところにも褒めどころを見つけることができるため、褒めるスキルがますます伸びて、さらに褒め上手になっていくものです」とか、である。そしてこの記事の最後には、吉田氏の言葉でもって、こう飾られている。「褒めるにしても周囲を巻き込む会話力があると一段と違ってくる。人のことを批判の目で見るよりも、褒めていい流れをつくれると自分に対する評価も変わる」と。
 人たらし処世術の極意にあふれた、とても素晴らしい記事である。“キュン死”せずにはいられない。

1) https://president.jp/articles/-/27359 (閲覧2019.2.7)
2) https://www.minden.jp/clover/hitotarashi_meaning_like/ (閲覧2019.2.7)

From ここから。© 2015 This is 地底たる謎の研究室 version。