地底たる謎の研究室

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ハンナ・ガイスト化(科)の標榜



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

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題名:ハンナ・ガイスト化(科)の標榜
報告者:ログ

 本記事は、この記事の続きです。

 先の記事にて、ブランドン・クローネンバーグ氏の長編監督デビュー作の映画「アンチヴァイラル」において登場したカメラ(物品)について調査し、そのカメラ(物品)がNikonのD80であることが推定された。一方で、先の記事でも述べたように、ブランドン・クローネンバーグ監督は、デヴィッド・クローネンバーグ監督の息子さんでもあり、デヴィッド・クローネンバーグ監督を好む人なら、映画「アンチヴァイラル」は明らかにツボにはまる要素がある。それは、趣味的なものが先天的に父親デヴィッド・クローネンバーグ氏から遺伝されたなせるわざであるのか、それとも幼い頃から父親の撮影現場に出入りするという特権階級全開の育ち方をした後天的な学習によるわざであるのかは1)、明確な線引きはできないものの、単純な二世とは言い難い才能に恵まれている。一方で、デヴィッド・クローネンバーグ監督の娘さんも写真家ケイトリン・クローネンバーグとして活躍していることは、こちらも先の記事で示したとおりである。すなわち、デヴィッド・クローネンバーグ監督には、二番目の妻の次女(ケイトリン・クローネンバーグ)、長男(ブランドン・クローネンバーグ)における現在の状況から2)、クロネンバーグ家は芸術一家ともいえようか。デヴィッド・クローネンバーグ監督自身もトロント大学在学中に短編小説で賞を受けるなど文才を発揮した人でもある2)。
 その映画「アンチヴァイラル」における女優サラ・ガドンさん演じる、ハンナ・ガイストのスチール写真は、これも先の記事で示したように、写真家ケイトリン・クローネンバーグによるが(図)、ここに記載してあるTHE LUCAS CLINICは、ハンナ・ガイストを真のインフルエンサーとして、その存在性の抗ウイルス剤(アンチヴァイラル)を扱うことで、ハンナ・ガイストと同一化を願う、ハンナ・ガイスト化(科)の標榜でもある。ちなみに、for the true connoisseurのconnoisseurとは、鑑定家、目利き、あるいは、通を意味するが4)、ハンナ・ガイストに対する説明として、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ演じるシドは、「She's perfect, somehow, isn't she. More than perfect. More than human. Her eyes seem to reach right beneath your skin and touch your organs. And touch your stomach, your lungs. Gives me the shivers.」5)と述べている。



図 THE LUCAS CLINIC3)

詳しくは映画そのものを見ていただきたいが、やがて起こりえる真のインフルエンサーからは、物品だけでは満足できない後世の人類、その姿が、ここには描かれているのかもしれない。



1) https://www.cinra.net/review/20131007_movie_antiviral (閲覧2019.2.12)
2) https://ja.wikipedia.org/wiki/デヴィッド・クローネンバーグ (閲覧2019.2.12)
3) https://goregirl.files.wordpress.com/2012/10/antiviral2.jpg (閲覧2019.2.12)
4) https://eow.alc.co.jp/search?q=connoisseur (閲覧2019.2.12)
5) http://previouslyflaubertes-blog.tumblr.com/post/43340602254 (閲覧2019.2.12)

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