題名:よどばしな夜
報告者:ダレナン
本物語は、この物語の続きです。
(賢明な読者の方ならば(読者がいると想定して)、先のこの物語の冒頭でミスがあることを、すでに指摘しているかもしれない。それは、”以外”、である。本来は”意外”と書くべきところであろうが、ここにきて、”以外”としたのは、わけがあった。それは、わけわかめ、な次のくだりから明らかとなるかもしれない)。
「なーに、大したことねーで。そんな間違い。でもな、じぶん、頭の中にある映画が浮かんだんやろ。それはな、えーえんな太陽の輝きなんやで。まさに、エターナル・サンシャインやで。でもな、サン社員なら、きっと、こういうんや。「おめー、ドンなら、ドンらしく威厳をみせてみろ…」、ってな感じや。だからな、それを隠したくて、ワイ、スーパーDJというカモフラージュをしてるんや。あんまり威厳みせると、COEにやられてしまうんや。それが小動物の生きる宿命なんや。なっ、マサーミちゃん」
「そうなの。以前のことだったかしら。ワイさま、太陽が輝いている日中に威厳をはってると、頭上のCOEの鷲に、こう言われたもんね。「ワシ、おーめくっちまうぜ。鷲だけにな…」ってな感じだったわね」
「そうや。あん時、あやうく食べられそうになったもんな。でも、そん時にワイの命をすくってくれたんが、マサーミちゃんや。だから、あん時から、あんとっから、マサーミちゃんとワイとのきずなは、えーえんなんやで。えーえんな太陽の輝きなんやで、なっ、マサーミちゃん…♡」
「そうなのよねぇ♡」
そうして、映画を観る前にすでに、二人(正確には1ハムスター+1人)はザ・ちょめちょめ(いっしょにチーズを食べること、この物語を参照)してくつろいでいた。なんだかあの練りチューブで、ぐいっとやりながら(この物語)…の話はどこに行ったのかのごとく、チーズ”以外”の選択肢は、ここにはすでにないかのようであった。
「ここで、でたでー。”以外”とでたでー、”意外”やったわ。じぶん、もしかして文才あるんとちゃう?」
(ほめられた…)
「さって、プレーすっかな。もちろんDJでなく、ビデオを、やでー」
ついに、ついに、映画での、よどばしな夜(図)が始まった。
図 よどばしな夜1)
1) https://www.pinterest.jp/pin/737745982692486114/?nic=1 (閲覧2019.10.16)
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