題名:いくら丼に捧げる魂
報告者:ダレナン
本物語は、この物語の続きです。
大人の味であるしらこであっても(この物語)、その味覚にはいつまでたっても馴染めない。ましてや、イタリアのシチリア育ちのシチリアン・マフィスタ―のドン、マイケル・ハムリオーネ(この物語)、その幹事であるイタリア人のマサーミ・ナーガサさん(この物語)には、しらこの美味が分からないかもしれない。
「アジアン・マフィスタ―のドンのジョーイ・ハムイには、好みの違い、分かれへんかもしれんな―。しらこ、うちらはそんなうまく思われへんでー。大人の味? グニュとして、それのどこがうまいねん」
その言葉に、まさにしらこい状態であったが、僕もしらこはにがてであったため、何も言い返せなかった。
「ただしな。いくらはいけてるで。たまにな。むかし、イタリアのジャパニーズ・すしやで、いくら注文したったでー。いくら丼もな(図)。ドンだけに(笑)。でも、ちょっと、よう考えると、しらこと系統がじゃっかん異なるかのー。たまごとあれやもんな…。でもな、アジアン・マフィスタ-No.1のジョーイ・ハムイは、グルメやさかいなー。ここで、しらこで、ネゴシエーションきたったかー。まっ、しゃーないか」
「しっかし。うちのチーズ職人のNo.2が心配やなー。No.2のダチ(チーズstar)、おっとこまえやさかいに。無理もねえけんど、熱を上げたあねさんが、よりによって、アジアン・マフィスターのあねさんだったかよ」
そうして、マイケル・ハムリオーネ(シチリアン・ハムスターのNo.1、ドン、ワイさま、そのハムスター)は、心配そうにマサーミさんを見た。
「実は、わたくしも、少し心配なの…。もし、ワイさまになにかあると、あたし、生きてゆけない…」
「ワイもや。マサーミちゃんに逢われへんと、ワイ、死んだも同然なんやでー」
「ワイさま…♡」
「マサーミちゃん。えーえんに、だいすきやでー、だいすきやでー♡」
もはや、この永遠に抗争に逃れられないような僕のBorn This Wayも呪った。でも、振り返っても、外道でこのBorn This Wayはそんなに変わることない、変えることできない。いくら丼に捧げる魂、この道として、今の僕には、好み値が、今、目の前に提示されている。やはり丼いっぱいがいいのか?
図 いくら丼1)
1) https://item.rakuten.co.jp/uosou/masukoikura/?scid=af_pc_etc&sc2id=af_103_1_10000645 (閲覧2019.10.18)
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