地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

もしかちて、もちかちて、の売れ行き



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

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題名:もしかちて、もちかちて、の売れ行き
報告者:ダレナン

 本物語は、この物語の続きです。

 タンちゃんの餃子、ザ・ニンニク焼餃子を試食して、初めて分かった(この物語)。見た目は、24か25歳の僕でも、本当の精神年齢は30半ば。だから、30半ばの人間として正直に言わねばなるまい。世の中には、生まれもっての環境もあって、俗にいう天才とされる人もいる。タンちゃんの家系は少なくとも、食に関しては恵まれている。お父さんがすでに300店を展開するオーナー兼シェフであり(この物語)、そこで育ったタンちゃんの環境は、僕の比ではない。正直に問えば、僕がいくら努力しようとも、氏か育ちかで問えば、タンちゃんは、氏も育ちも、すでに、とてつもない高みに達していることが、その餃子を食することで分かった。

「めっちゃうめー。なんやこの餃子の美味さは…」

タンちゃん:「うれしー」

「いや、これ、もちかして、おやっさんのラーメンのサイドメニューにすれば、強力な武器になるでぇー」

タンちゃん:「そうかしら」

 そこで、僕からおやっさんに伝え、その餃子の出来を伝えるとともに、猫ラーメンのサイドメニューとしてどうかと提案した。おやっさんはそのタンちゃんの餃子を試食してみた。

おやっさん:「もしかちて、もちかちて、この餃子。売り出して、ええで。売ってもええで。今日からーーー」

 その言葉のあやまち、もしかしてと、もちかちては、この餃子の美味さだと知っていただければと思う。それほどまでに、誤字脱字をものともしないぐらいに、タンちゃんの餃子は完成されていた。おやっさんの興奮もよく分かった。

おやっさん:「今日から、おっちゃんの猫ラーメンスペシャルと、タンちゃんのザ・ニンニク焼餃子。この二本柱で、うちの快進撃を起こすデーぇへー、スペシャルデーや。さっそく、ガエールくん、ポップしてなー」

 プライスは変わらないはずも、その興奮に僕は間違ってポップした。プライスとした。その結果、めっちゃ客がきた。価格のプライスはわずか。でも、めっちゃ客がきた。餃子の売れ行きが半端なかった。



図 Special Pricce1)

1) http://popdesignbox.blogspot.com/2015/09/pop291specialprice.html (閲覧2020.1.1)

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