題名:この店はあなたのおかげよー
報告者:ダレナン
本物語は、この物語の続きです。
タンちゃんに告ったら(この物語)、胸のつっかえがすっきりした。タンちゃんもまんざらわるくないような、そんな感じであった。
その夜、うれしいことに、タンちゃんと恋のふぉらんちゃいず化された店の仮称、ラーちゃんラーメンでの夢を見た。ラーちゃんとは、もちろんラーメン大好きなタンちゃんへの愛称だった。
夢のお告げによれば、間違いなく、恋のふぉらんちゃいず化は成功する。そうに違いない。夢の中ではひっきりなしに左手でお客を招き、右手でお金を招き入れている。その熊本県南阿蘇にある宝来宝来神社の御神水「宝来水」が湧き出す「一粒万倍の泉」ご利益であるパワースポットで御祈祷していただいた一粒万倍パワーなる【商品番号62061000】一粒万倍金運招き猫1)(図)のおかげでもあるのかもしれない。いや、やっぱり僕の料理人としての実力でもあるに違いない。
図 一粒万倍金運招き猫1)
タンちゃん:「ガエールくん。私もあなたのこと大好きよー、この店はあなたのおかげよー」
そうして、タンちゃんは僕に抱きつこうとした。その瞬間に目が覚めた。
「夢か…」
でも、この夢で決意が固まった。恋のふぉらんちゃいず化は成功する。そうに違いないと確信できた。
次の日の朝、夢のおかげで上機嫌で猫ラーメンに出勤した。すると、タンちゃんが、なんだかおやっさんと話し込んでいた。
おやっさん:「するってーと、タンちゃんは今週中には、中国に帰るのかい」
タンちゃん:「そうなの。爸爸(bàba:中国語で父さんのこと)が店舗の一部を私に任してくれることになったの。だから、そこから、おじさんのラーメン作りの極意も活かして、新たなラーメン界の旋風を興そう、と決意したの。急な話ですけど、いいかしら」
おやっさん:「そうか。じゃ、ザ・ニンニク焼餃子はメニューから外すか…」
「おやっさん、僕が作ります。おやっさんのラーメン作りを手伝いながら、ザ・ニンニク焼餃子は、僕が担当します」
そうして、そこからの一週間、店が閉店してから猛特訓で、タンちゃんからザ・ニンニク焼餃子の極意を学んだ。
1) https://www.lucky-shop.jp/item/62061000.html?gclid=CjwKCAiAjMHwBRAVEiwAzdLWGDq-0CaSGhgwEBtvoWvx7aPoZh2TcaCBzqxHBVi-MADn0UKZkKs-LRoCdDEQAvD_BwE (閲覧2020.1.4)
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