地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

キリマンジャロは、コーヒー豆の香り



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

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題名:キリマンジャロは、コーヒー豆の香り
報告者:ダレナン

 本物語は、この物語の続きです。

 そうこうするうちに、「功」なのか、それとも「効」なのか、分からなくなってきた(この物語)。本当に愛しているのは、琉花なのか、晴美さんなのか。琉花とBlack Diamondの選別をしながら、「いずれにせよ、この報告は「功」「効」に別々の意味があった、ということを言っているわけです。しかし、さきに見たように、「功」「効」は同義といってもさしつかえないものです。(未完)」1)とされていることに、ふと気づいた。

(未完か。まるでフルーツのよう。そ、そうだ、やっぱり、晴美さんからの香りはフルーツ由来なのかもしれない。もしかして、「フィンカ ハッピー パシャ グレープフルーツ オードパルファン」の香りなのか。いや、これはグレープフルーツ。みかんと若干異なる。じゃぁ、あの晴美さんからの香りは何なのか。やっぱり、香水とは違う香りなのか…)

琉花:「カツオくん。どうしたのボーっとして。まだ酔ってるの?」

「いや、ごめん。考えごとしてた」

琉花:「そう言えばさあ、昨日、カツオくんが帰った後に、晴美から聞いたけど、{カツオくん、セブンサミッツを制覇するって豪語してたよ}って。ところでセブンサミッツって何?」

 そういえば、酩酊していた饒舌時に、何だかそんなことも晴美さんに話したかもしれない。あんまり記憶がないけれども、たぶんそれ以外の余計なことも話したような気もする。10歳からの父の行方不明のことも。しゃべりすぎた…。とりあえずセブンサミッツについて、雑誌で見た時に覚えたものを琉花に伝えた。

「一つは、デナリ、以前はマッキンリーと呼ばれた北米の山。そして…、エベレスト。あのエベレストね。そして…、キリマンジャロ…」

琉花:「キリマンジャロ、知っている。コーヒー豆もあるよね(図)」



図 コーヒー豆2)

「仕事一段落したら、いい香りのするコーヒーでも飲みに行く?」

琉花:「うん、行く行く」

1) https://higonosuke.hatenablog.com/entry/20171011 (閲覧2020.2.1)
2) https://www.pinterest.jp/pin/676454806514951302/ (閲覧2020.2.1)

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