題名:まじかにみて
報告者:ダレナン
本物語は、この物語の続きです。
「ねぇ、きっぺい。きょうはどこいく?」
ジェシカのそのことばに、ぼくはまよわず、「うみにでもいこう」とさそった。ジェシカはふぉとのさついえどきにみせないぼくだけのえがおをみせ、「うれしい。きっぺいとうみにいくなんてひさしぶりね」とこたえた。
たしかに、いたりーでいっしょにすごしたエミリアのえがおは、いまだにわすれてはいない。はっきりとめにやきついている。でも、ジェシカからかんじるそのえがおは、ぼくをほっとさせてくれる。いつもそうだ。ジェシカといると、きもちがやすらぐ。あいしょうなのだろうか。「きっぺいとジェシカのくみあわせのふぉとは、いいできだよなー。ちょっと、やけちゃうぜ」。
どうりょうもぼくたちのなかをみとめていた。それからほどなくして、ジェシカといっしょにくらすようになった。ジェシカはぼくといっしょにすごすようになってからというもの、なぜかきっぱりともでるをやめ、べつのしごとについた。くわしくはなしをきくと、「ほかのだれかにふぉとされても、きっぺいいじょうのふぉとはとれないとおもっていたの。だから、もういいかなぁーっと」。そうして、かねてからのゆめであったざっしのへんしゅうのしごとについていた。
うみについて、ジェシカがなみとたわむれているあいだ、ぼくはふぉとした。せんぞくのもでる…。そうかもしれない。ジェシカもそれをのぞんでいたのかもしれない。
「ジェシカ。きょうのジェシカは、とってもきれいだ」
「きっぺい、ありがとう。きっぺいにそういわれると、うれしい」
ふと、くるまのなかにがざいがはいっていたことをおもいだした。しばらくぶりにえでもかくか。かみをたばね、むじゃきにあそんでいるジェシカをまじかにみて、むしょうにえがかきたくなった。
なんかげつぶりだろうか。(かめらよりもえのほうがいいんじゃない。うん、ぜったいに、そう)。ジェシカのかつてのことがこだました。いいえがかけそうな、そんなよかんがした(ず)。
ず まじかにみて1)
1) https://www.pinterest.jp/pin/712624341027672396/ (閲覧2020.6.10)
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まじかにみて
「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”