地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

ばれい。そのひびきにうっとりした。


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題名:ばれい。そのひびきにうっとりした。
報告者:ダレナン

 本物語は、基本的にこの物語の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 でも、ふしぎにおもった。ふねでうちゅうにとびたったときは、ぼくちゃんとせんちょうしかいなかったはず。なのに、よこにはしゅじいの「竜嘉久さん」がいる。まちがいなく「竜嘉久さん」。しかも、ひとではなく、ねこだった。どういうことかだろうか、あいちゃん(えーあい、じんこーちのー)にきいてみた。

「あいちゃん、よこにしゅじいの「竜嘉久さん」がいるんだけど、まぼろしかな?」
「いいえ、まぼろしではありません。どうやら、すいみんかぷせるのなかにたまごがはいっていて、ふかしたようです」
「ふかしたって、うそを…?」
「いいえ、いもです」
「なーんだ、いもだったのか。それってやきいも?」
「そうです。ほんじつのおすすめです」

 そうして、「竜嘉久さん」とやきいもをたべた。うまいぐあいに、えんじんのねんりょうにてきしているかのごとく、ぷすぅーとすかすことができた。あいちゃんはすかさずそのがすをふうじこめ、えねるぎーたんくにとじこめた。

「いいねんりょうがてにはいりました。とてもいいねんりょうです。しばらくこれでえんじんをふかしていきます」
「らじゃー」

 ふとよこをみると、せんちょうはあいもかわらず、むふふ、とスジちゃんのえーぞーをおっていた。あのこうめいそうなせんちょうも、いまやかげもかたちもみあたらあず、しょかつもすでにせんちょうってなたちばでもなく、ただのおっちゃんのようだった。おっちゃん「河合栄蔵」。いや、おっちゃんよりも、しょかつこうめいかもしれない。じつは、せんちょうはじつは…。
 ちらりとよこめでせんちょうをみると、きゅうにせんちょうがおどりはじめた(ず)。そのすがたは、みごとで、とても、おっちゃんとはよべない。せんちょうのかれいなかんじに、これもまたべつのかれいしゅうがただよっていた。ぼくちゃんといえば、馬齢を重ねるがごとく、ここはかんじでかいてみた。なるほど、ちょっとはかしこくなった。しゅじいの「竜嘉久さん」いわく、「ぼくちゃんもなかなかやるにゃん」。ばれい。そのひびきにうっとりした。



ず おどるせんちょう1)

1) https://www.pinterest.jp/pin/401664860519160099/ (閲覧2020.6.18)

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