地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

小指の祈り


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題名:小指の祈り
報告者:ダレナン

 本物語は、基本的にこの物語の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

Moon人:「その秘密の袋とじには、スペースZ社バージョン5の重要な計画が示されていた」
僕:「重要な計画とは…?」

「それが、新新時代のノアの箱舟。別名、袋とじ計画と言われるもんや。それもスペースZ社の秘密裏の計画、君もナーシなんとかという人と計画した新時代のノアの箱舟の、パクリ計画だ」
僕:「パクリ計画」
「そうだ、ただし…」
僕:「ただし...?」
「大きく違う点がある」
僕:「大きく違う点?」
「そう、ラクダだ」
僕:「ラクダ…、こぶちゃん」
「そう、こぶちゃん的なラクダの扱いだ」

 そう言うと、Moon人はテーブル裏のボタンを押した。すると、テーブル上のディスプレイに「金と欲望」の動画の一時停止された場面ではなく、デューン計画書らしき書物の袋とじの部分が映された。その表紙には何とも艶めかしい肢体が写っていた。胸元もいい具合にはだけている。そして、そこには、魅惑的に「oh yeah! あなたの課金で、i'm coming!」と書かれていた。

「ほれ、課金しろ。ただでは、この袋とじは魅せられない。魅せられて見ることができるもの、もちろん課金して。それが袋とじの極意だ」

 にょきっとテーブルのわきから賽銭箱が出てきた。でも、僕には今お金なんぞ持っていない。賽銭箱を出されても、お祈りすらできない。二礼ニ拍手一礼、まさにそんな状態だった。

僕:「金ないっすけど…」
「なにぃ。金がねえだと。それじゃ、袋とじの中身は見せられねーな。袋とじ計画の内容も教えることができねーな」

 急に心臓がバクバクしてきた。袋とじの効果なのか。あるいは、Moon人の威圧なのか、どちらの影響か分からなかった。どうしようと思案している時、Moon人はふと優しい声でこう言った。

「そんなら、小指の祈りでもええよ。君の小指でも」

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