題名:成長がストップ
報告者:ダレナン
本物語は、この物語の続きです。
「いつもお世話になっております」…。
無視したいのに無視できないツキオとキーコの2人。以前と同じ問答のやり取りから、僕は何かを見落としていたのだろうか、という疑念が沸いた。それとも、そのやり取りをはた目に、彼らを無視すればよかったのだろうか。何かが、何かが、見えていない。見えているのに、見えていない。僕は…。
何だかムカついてきた。勝手にすればいい。ツキオもキーコも。知るか、2人にどんなことがあったにせよ、僕にはまったく関係ない。
{恥の上塗り で感傷的になったことも何だか腹が立ってきた。
「いつもお世話になっております」、だと。
「いつもお世話になっております」、だと。
キーコさんがそこに、目の前に居るじゃないか。僕は{恥の上塗り なんて動画でツキオに騙されていたのか。そこに居るじゃないか。キーコさんが…。
ツキオに対して、半分人間ハルバー・メンシュといっていたツキオに対して、中途半端でも気持ちを共有していた自分に対しても、ますます腹が立って仕方がなかった。
(Moon Townのこぶちゃんブランドにはいつもお世話になっております)
成長がストップしてしまった僕には、もはやCreateはないにも関わらず、キーコさんは、僕に向かってそう言った。
こぶちゃんブランド。
僕には、もはや想像も創造のかけらも何もないのに…。
こぶちゃんブランド…。
Creatorの象徴。
こぶちゃんブランド…。
Moon Townのこぶちゃんブランド?
Moon Townの、Moon Townの、こぶちゃんブランド…?
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