地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

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寝る時間を惜しんで

…の物語の続きです。 ふ~ん。そうなんだと舞衣子に伝えつつ、僕はいささか嫉妬していた。 映画に関するブログ歴は僕の方が長い。ひっそりと舞衣子が始めるずっと前から映画レビューを称して密かにブログを更新してきた。 かつて大学時代に映画研に所属していたものとして、そのレビューの内容に少しは自信があった。ただ、僕には舞衣子と違って決定的に文才がない。 舞衣子は僕と同じ建築会社勤めの時は庶務課に所属し、公文書などはお手の物で、他部署とのコミュニケーション能力も高く、人に対してどのような文…

ふ~ん。そうなんだ

題名:ふ~ん。そうなんだ報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。舞衣子:「そういえば、ちなみにもこんな時期あったね…。来年はもう小学生なんだなぁ、早いよね」平十郎:「ベイベーのことかい?」舞衣子:「そうだよ。赤ちゃんのこと。でも、大自然の中で子供産むって大変だよね。あっ、この子、自然におっぱい吸った…」舞衣子は嬉しそうに「青い珊瑚礁 Ce」を見ていた。まるで予約した旅行会社の企画に参加しているかのように目を輝かせてウキウキしている。舞衣子:「私もこんな素敵なストーリー…

何かが欠けている

…を僕が食べたんだ」「ふ~ん。そうなんだ」 自分勝手な行為に、妻は少し不満そうだった。そして、ギューッと腕をつかまれた。思いっきり握られる。痛い、結構圧迫されている。手先の血流がトド凍りそうな、そんな冷たさを手先に感じた。トドが凍るなんて、あの難局に住んでいるトドが凍りそうなんて。これは南極だ。絶対的な南極的な難局だ。「いたいよ…。しょんなにあっぱくしゅたらいたいよ…」「タケヒサさん。すみません」 うっすらと瞼を起こすと、そこには若い看護師さんがいた。僕の手を縛って、どうやら血…