地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

まるで浮浪者 の検索結果:

伊香保していた

…鏡の中の自分を見て、まるで浮浪者だ、一端出直す必要がある、と思えた。本来の僕は、比較的綺麗好きなはずだ。こんな格好をしていることに平気になった自分を、自分自身で驚愕した。それは何かが戻りつつある予兆だった。だから、もう一回、家で仕切り直すことも必要だった。そう感じた。 家に戻ってから、僕は顔や体の一つ一つを確認した。かなり痩せてはいた。でも、目には生気が戻っている。僕には、シズコを探すという目標が見つかったからかもしれない。あるいは、シズコとクミちゃんとの接点かもしれない。い…

まるで浮浪者

題名:まるで浮浪者報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 「いずれ肉は腐る。」かのように日々を過ごしていた僕は、何かに急き立てられるかのように、ありとあらゆる写真やデータを家探ししていた。そして、僕は妻シズコとの歴史をなぞっていた。その時、気になる写真が見つかった。それは、シズコの会社の慰安旅行の写真だった。確か、その年に入社した新人も引き連れての旅行だったはず。 シズコの会社は、比較的小さな広告代理店だった。だから、シズコは慰安旅行のたびに、帰ってきてはそれらの写…