地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

もう、何もない。 の検索結果:

意識だけ

…かった。そこには。 もう、何もない。 もう、何もない。 暗闇の中で宙に浮いている物体のように、僕は、浮かんでいた。 物体。物体なのに、暗闇で自分の手や足を動かしても何も動いていない。まるで動かしている意識だけがぽっかりとその空間に浮かんでいるかのよう。自分でも認識できない僕の体は、体と外と外と体との境界がなく、こぶちゃんと同じように暗闇の中にどろどろと体が溶けてゆく。 無駄に意識だけが高まり、神経の信号がぴーぴーっと走行しているのが分かる。 ぴーーーーー。 ぴーーーーー。その…

もう、何もない。

題名:もう、何もない。報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 ある意味、Monn Townの象徴、あるいはこぶちゃんブランドを鼓舞しているその月の世界において、僕はこぶちゃんを永遠に葬り去るという選択を選んだ。それは、無意識の行動でもあった。 僕は、これを、こぶちゃんを、葬り去らなければならない、それが責任。そう思い込んでいた。僕にはもはや選択の余地はなかった。管を抜く。 もう何も残されてはいない。 ひたむきに傾けたあの情熱も、そしてあの感動も。 僕には何もなかった…