地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

クミちゃん の検索結果:

“かるしゅうーむ”摂っとる

…じだ。ヒヨコの意志をクミちゃんし、お母となるめんどりがいるも、ぽこんと生まれるタマゴは一つだ。一つしかない。タマゴに選ばれるべき、神託も一つなのだ。 タマゴの中に黄身が二つあっても、「君、君、それぞれ一つやで」と彼らは会話する。彼らは対話する。彼らは、タイは、する。悠々とした海の中、そして生まれ育ったタイ子は太古の昔からこういう思っていたであろうことが今、私には推測される。 「わたしも稚魚で生まれたの…」てな具合。だから、よう考えてみるとな、やっぱソロやで。ヒヨコも、人も、ソ…

ソロヒヨコ・イン・ザ・シェルター・オブ・ヒヨコキャンプ

…とソロでのヒヨコキャンプは完成しないのだ。分かってくれたまえ、ニワトリ殿。そうしないと我々は幕の内(ない)野宿を強いられる。幕の内のはつらいでー、しかし」。そうして、ニワトリはヒヨコの意志をクミちゃんし、決心した。「よっしゃ、ヒヨコ殿。貴殿のためにええシェルターこさえたる。堅い、堅いやつや」。やがてニワトリは段々と膜を固くして、ソロヒヨコ・イン・ザ・シェルター・オブ・ヒヨコキャンプに備えた}From ここから。© 2015 This is 地底たる謎の研究室 version。

ピーター・ウォード著「ヒヨコの羽」

…れなかった。(ねぇ、クミちゃん。クミちゃんはシズコのところで飼っていた妹なの、ヒヨコな妹だったの?)(ぴよ…)(ねぇ、教えてよ)(ぴよぴよ…)(ねぇ)(ぴよぴよぴよ…) 偶然にも、その時、羽をパタパタさせていたヒヨコが見えた。それはシズコがお腹のオスカルに向かって読み語っているピーター・ウォード氏の手記による「ヒヨコの羽」の挿絵だった。ピーター・ウォード著「ヒヨコの羽」{タマゴが先か、それともニワトリが先か、あるいはヒヨコか? その問題は、随分と現代の歴史において長い間論争さ…

羽をパタパタ

…を見ていると、僕にはクミちゃんの面影を思い出させた。窓から光が差し込んだシズコの顔を見て、伊香保温泉でクミちゃんと部屋に入ったときの光景と何かダブるものを感じた。そのダブルスで、その光景で、僕の魂はテニスの試合のようにレシーブしつつ、打ち返しつつ、互いに連携を取りながら、そうして心の中のボールがあっち行ったり、こっち行ったりを繰り返して、僕に妙な胸騒ぎを起こさせた。それがどうにも気になって、僕はシズコに尋ねた。「あの、シズコ。若い頃の写真ってあるかな」「あるわよ…。ちょっと待…

生まれる前のたまご

…抱いていた。 それはクミちゃんとは違う。 ワカモト・オスカルじゃない。 シズコのオスカルだ。 それはタケヒサ・オスカルだ。 シズコのお腹に手を当てるたびに、僕は心の中でつぶやいた。 (オスカル。3歳になったらブリキの太鼓を買ってあげるよ。きっとだ。それは君に大いなる能力をもたらすことになる。期待してくれ、タケヒサ・オスカル) そう念じると、胎動が盛んになってくる。そんな気がした。シズコもその様子に、 「ダリオくんが手を当てると、オスカルくん、とても喜んでいるみたい」と言ってく…

とてもなじみのある鳴き声

…コ。それにワカモト・クミちゃんはどうなったのか。シャバダバダな気分だった。そこで、シズコに尋ねてみた。「シズコ…、変なこと聞くけど、ワカモト・クミちゃんはどうなったの? 彼女には僕の3歳の子どもがいるんじゃないの? オスカルって名の?」「へっ、それどういうこと。いや、全然知らないけど。わたし、そのなんていうか、ワカモト・クミって人なんてまったく知らないけど…。って、どういうこと、ダリオくん、そのクミという人と浮気してたの。子どもまで作ったってどういうこと(怒)」「そういうスト…

恋マヨネーズ

…ためか、以前のようにクミちゃんの面影を思い起させるような自電車乗りの人は見かけなかった。だから、スーパーの横に銭湯があろうとも、僕の今日は、浴場することがなかった。ないだろう…。 今日の買い物の一番はマヨネーズだ。昨晩の出来事でやはりマヨネーズは常備しないといけない、そのことがよくわかった。昨晩、シズコは、「いいよ」、と応えたものの、やはり僕自身のその在庫確認の怠りに堪えていた。僕は、いつでも、確実に予備をカウントし、シズコのお気に入りを欠かせることがなかったからだ。 昨晩の…

平穏な日々

…溢れている。きっと、クミちゃんともうまくやっているのだろう。ほんとおとんなんていらねー、そう思えた。 でも、やっぱり今でも思うのだ。(オスカルって、本当に僕の子どもなの?)(うん、間違いない。それ以外、ありえない。だって、あの時、わたしにはタケヒサさんしか見えなかった。見てなかった。タケヒサさんが大好きだったのよ。それでも疑ってるの?)(そうじゃないけど)(じゃぁ、わたしを信じてほしい。あなたの子よ、オスカルは…) 幻覚でも、愛に対しても厳格だったクミちゃんなら、やっぱり僕に…

愛の秩序

…を愛している。でも、クミちゃんの子ども、それは僕の子でもあったが、なぜだか求めていた。なんでだろうか。結という血と縁の契約を交わしても、汚れた血を求めるのはなんでだろろうか) 気がつくと、台所に現れるゴキと同じように、自然とそこにそれは洗われる。レオスだ。カラックスだって。 (そうだ、僕は、彼女(クミちゃん)のことを愛しているんだ。シズコと同じくらいに。そう思えた。だから、契約って何だろうか。ゴキって何だろうか。結婚したら、もはや誰に対しても、愛という感情を抱いてはおかしいの…

世の常なんや。

…たといえども、彼女(クミちゃん)の体を求めていなかったといえども、結局は結ばれるんや。体で。体で。体で。もう、それが、 世の常なんや。 僕はクミちゃんを求めていた。本当は体ではなかった。クミちゃんとの絆だった。でも、体で結ばれる以外に、そこに解決できる絆がなかった。クミちゃんが恋しかった。でも、同時に、シズコも愛していた。 そんな僕は、オスカルという存在によって、何だか初めて絆が生まれた気がした。 彼は、おぎゃーっと生まれた。 彼は、もう、3歳児だった。そんな3歳児はシズコに…

ぶわーっとでた。

…you君みたいな人がクミちゃん…、そう意味1)だ。だ。だ。だけど、僕の幻聴は、明らかにKings Of Leonよりも、dvsn(ディヴィジョン)が先だった。だから、時系列が明らかに逆転してしまった。 そして、僕は、どこからストーリーが脱線し始めたのか、一度戻って時間軸を逆転することにした。 よー見直したら、随分と前から脱線していたことに今築いた。そうして今築いた何かは、屈折した頭の中のお宅だった。 そもそも僕はクミちゃんと本気になってしまうことで、それすでにシズコとの築いた…

まぼろしを示し

…かっとる。シズコも、クミちゃんも現実なんや。現実的な問題として私小説的にここで語っとるんや。 でも、ええやろ。読者さま、別にええやろ。 そうして僕は、安易に図のまぼろしを示した。安易にも関わらず、その図は僕にクミちゃんを思い出さずにはいられなかった。僕にとっては、クミちゃんはとっても愛しな人だったからだ。(クミちゃん、ずっと愛してる)(うん、分かってるよ、タケヒサさん)(クミちゃん、今でも愛してる。クミちゃんは僕にとって永遠なんだ)(うん、ありがとう…)図 まぼろし1)1) …

ILFORD XP2

…私は女だから それはクミちゃんの声からのだろうか、それともシズコからの声だろうか。もはや僕には分からないくらいに頭の中にはThe Everlasting Gazeな幻聴が聞こえていた。僕にとっては、どっちの海洋も、サランヘヨ、사랑해요だったからだ。もう自分の気持ちがどうしようもなく、난 이렇게 힘든데 힘들어 죽겠는데 (私こんなにつらいのに つらくて死んじゃいそうなのに)だったからだ。 だから、そのMVでの出来事を元に僕は、ILFORD レンズ付き白黒フィルム XP2 Su…

二つの海洋

…の続きです。(ねぇ、クミちゃん。その子どもは本当に僕の子どもなの)(そうよ。決まってるじゃない)(いつできたのかな?)(伊香保温泉の時以外ないじゃない。でも、あの時、できたって確信したんだ。とっても、うれしかった。そしたら、案の定、後日に妊娠検査薬で陽性になった。やっぱり妊娠してたことが分かった。病院に行ったら「おめでたですよ」って言われた…の)(でも、なんで僕に教えてくれないの?)(それで十分だったから。あなたに愛されてそれで充分だった。もうそれで本当に充分だったの。もうあ…

幻聴

…始めた。(タケヒサさん、あなたの子どものオスカルが今日で3歳になったよ)(そうなの、クミちゃん…)(うん、そうなんだ。最近、オスカルはね。数を数えたり、絵本の物語の筋書きを記憶することができようにもなったんだよ。シズコさんもお父としていつも助かってる。タケヒサさん、ありがと…)1) https://ja.wikipedia.org/wiki/ノスタルジア_(映画) (閲覧2021.1.17)From ここから。© 2015 This is 地底たる謎の研究室 version。

…生きる証だからだ。 クミちゃんに逢いたかった。でも、逢えなかった。逢いたくなかった。それが僕なんだ。”ワカモト・オスカル”がどう成長しようとも、今の僕には何もなくなっていた。 僕がほしいのは、クミちゃんとの絆だった。同時に、シズコとの絆だった。 それが、”オスカル”なのか。”ワカモト・オスカル”なのか。それとも別の何かなのか。 心の結びつきなんて、絆なんて、いとも簡単に崩れていた。今の僕の心が崩れるように。From ここから。© 2015 This is 地底たる謎の研究室 …

それは、走り続けるしか見えない光。

…」という言葉を残し、クミちゃんの元に向かった。 シズコの後をつけようとも密かに思った。でも、僕の足が、前には進まなかった。 逢うのが怖かった。それは、僕の子どもである”オスカル”よりも、クミちゃんに対してだった。 あんなにクミちゃんと愛し合ったのに、逢えなくなると、逢いたいにも関わらず、逢いたくはなかった。 逢えば僕の血なき肉が、肉体が変わってしまう。 シズコにも、クミちゃんにも。 それは、僕の人生を取り巻くすべてに対して決してよい解ではない。そう、感じていた。 シズコはかつ…

We loss.

…それでも、その状態が続くことで、次第にシズコの心も平穏となり、1年、2年と経つうちに、クミちゃんと僕が知り合う前の状態にまでなんとなく戻りつつもあった。 僕はクミちゃんと不倫した。しかも、”ワカモト・オスカル”とう名の子どもまで創った。その事実は変わらない。でも、平穏な二人の関係に戻りつつあるのは、きっとそれは、筆者のストーリーを元に戻すための手段でもあるのだろう。客観視すると、そう思えた。From ここから。© 2015 This is 地底たる謎の研究室 version。

ハニワハオ!

…続きです。 シズコとクミちゃんがダブっていた。だから、クミちゃんの子どもは、僕の子どもで、シズコの子どもでもある、そのこともダブって、すべてがつながっていた。だから、ザッツ・オールで、僕にも、お父として、その子に逢うことはできるはずだ。はずだろう。ピカデリー梅田さんにそう問いたかった。 おっ、つながった。 僕はシズコにもう一回尋ねた。「なんで、クミちゃんと、その僕の子どもであろう子と、僕はお父として逢ってはいけないのかな?」「在ってはいけない。当たり前じゃない」「逢ってはいけ…

面影を

…コがいうところの僕とクミちゃんの間にできた子ども、のはずだった。 90%カカオのビターすぎるチョコレートをかみしめながら、僕は、シズコにそのことを確かめてみた。 「その子供は、本当に、僕の子どもなの?」 シズコは静かにこくりと頷いた。 「じゃあ、僕は、お父としてクミちゃんに逢えばいいのかな?」 シズコにそっと尋ねた。シズコの眼からは未だにとめどなく涙がこぼれ落ちていた。「ううん、ダリオくんは、クミに逢わなくていい。逢わせない。だって、ダリオくんは、クミには本気だったんでしょ。…

ミルクチョコレートのような時間

…す。 伊香保温泉でのクミちゃんとの逃亡旅行から、ちょうど1年と3か月ぐらい経っている。もし、もし仮に、もし、あの時にできていたのなら、その子どもは生まれて5か月ぐらいの計算になる。 どかどかどか…、きょぇー、パリ――ン…(オスカル、百発百中ね…。すごいじゃない) どかどかどか…、きょぇー、パリ――ン…(そうよ、オスカル。すごいわ、さすがダリオくんの子ね) どかどかどか…、きょぇー、パリ――ン… ふとクミちゃんの喜ぶ声が聞こえた。同時に脳裏にクミちゃんとヒヨコの並んでいるイメー…

ブリキの太鼓

…ズコって、ワカモト・クミちゃんと以前一緒に働いてたんだよね」「そうだけど。また彼女と浮気したいわけ?」「いや、そうじゃないんだけど。シズコは、クミちゃんの居場所って知ってるのかな~と思ってさ」「知っているよ。もちろん」「もちろん?」「そうだよ、クミとは姉妹みたいなもんだから、今でも連絡とってるよ。知らなかった? ダリオくんの浮気は、クミから直接聞いたもん」「直接?」「そうなの。最初、クミから好きな人がいるって聞いて、喜んでいたんだ。でも、次第にそれが、ダリオくんだと分かって、…

カレイになると

…もそうだ。そして、 クミちゃんに逢いたかった。 なんだか、クミちゃんに逢いたくてしかたなかった。 シズコに、思い切って、クミちゃんのことを尋ねてみよう。そう、意を決した。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b…

何かを失った彷徨える蜂のようだった。

…れでも目の前に見えるクミちゃんとヒヨコはくっきりと瞼に浮かんでいた。浮かんでいたというよりも、そこにすけきよのマスクから覗くが如く、確実に二人、正確には一人と一匹だが、を捉えていた。 クミちゃんはそのヒヨコの頭をなでなでしながら、にっこり微笑んでいた。それは、僕にだけ見せたあの笑顔だった。その時、クミちゃんとそのヒヨコの前に、突如、無表情のニワトリが現れ、行進し始めた。その更新を見つけると、ヒヨコはまるで自身をアップデートするかのように、 どかどかどか…、きょぇー、パリ――ン…

うんこ文章

…寝ていると、夢の中でクミちゃんが微笑んでいた。その横にはヒヨコがいた。あのブリキの太鼓を首から下げているヒヨコだった。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q||[]).push(arguments)…

缶だ。

…。今でも覚えている。クミちゃんのことは、一生忘れられないよ) (よかった。うれしいな。タケヒサさん) (でも、クミちゃんは、どうして僕の前から忽然と消えたの?) (消えてないよ) (僕の前から?) (覚えてるよね…、1年経っても。今でもわたしのこと好き?) 再びコーラスする記憶の奥底のその声に、僕は少しばかりぼーっとしていた。シズコが「ダリオくん、まだ酔ってる?」と聞いた。「いや、そうじゃないけど」と答えた。「ふ~ん、あっ、分かった。ワカモト・クミのこと思い出してたんでしょ……

再びコーラスする

… amな時間。またもクミちゃんのことを思い出していた。And follow where your heart leads[Chorus:]Cause all (that I am)That I amIs a man who loves you(You) このコーラスからの盛り上がりは1)、やっぱり涙がJoeJoeと来る。結局は記憶そのものが、The Biggest Part of Meなんだ。そして、再びコーラスする2)。若干多めの飲用で、引用しながら、あいらびゅ~、あにぃじ…

ちぐはぐ

…どぅ”も泣いていた。クミちゃんとの記憶がどんどんと繰り返すにも関わらず、僕はもうすでに、若鶏ではなかったからだ。 そして、買い物帰りに走行するうちに、自転車で走行するうちに、そうこうするうちに、あやうくも自転車で転げそうになった。注意も三万となり、買い物も気がつくと三万となる。この前チャージしたのに、早くも三万近く買い物をしている。どういうことなんだ? PayPayの履歴とあなたの残高は、酷にもそれを示していた。 そうして、いろいろなことを年取るたびに、目の前の風景も退色し、…

I still think about you

…きです。 僕は永遠にクミちゃんのことを忘れるはずがない。繰り返し、繰り返し、繰り返して、何度も反芻する。そして、反芻することで記憶が固着する。 記憶がタンスなら、クミちゃんという引き出しはすでに用意されている。そこに、たくさんのクミちゃんとの思い出が仕舞われていた。それと同時に、同じ時代に流れていたBabyface?も終われている。 えっ、終い?。仕舞われているは、終われている。そんなもんなのか。 それでも、Every Time I Close My Eyesはそこの引き出し…

Babyface?

…そうだ。僕は変わらずクミちゃんのことを想い続けている。でも、それは不徳だ。そして、それは、誰も、彼も、そして、”くっくどぅーどるどぅ”さえも、それを望んではいない。 でも、僕は、知っている。 その歌は、今となっては随分と過去の歌であることを。そして、完全なるBabyface節なのに、それが今の時代でも生きているかは、分からなかった。 Babyface? それだったら寂しいことに、時代は幾分と流れている。過去の栄光も、いずれは誰も見向きもしない。文章ならば、”た”は過去で、”る…