地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

外の世界 の検索結果:

”僕の”話を

…影響かもしれないが、外の世界はまばゆいばかりの明るさに満ち溢れていた。 産まれた時は、誰もがそう思うのだろうか。それとも、誰もがそうは思わないないのだろうか。だが、産まれたての僕は、そこに人生の希望を感じていた。 その一方で、俺が分かっていることは、希望は年とともに失われていく。それも指数関数的に。 今日は西暦で言えば1982年10月11日。マヤ暦:ツォルキン暦:12チュエン・ハアブ暦:4ヤシュ・長期暦:12.18.9.6.11。母の面影の懐に抱かれながら、正確に計算するとそ…

外の世界

題名:外の世界報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 初めて外の光をまじかに見た。目のあたりが赤く染まり、光も赤く輝いていた。そして、僕はそれをきっかけに肺に空気を入れ、僕は呼吸することを覚えた。(ここはマヤの空気と違う…) 俺がその瞬間感じたのは、そういう思いだった。その想いと交代するかのようにひもらしき管が切られ、僕に入れ替わり、俺は僕になった。そう、今や田宮花江の子だ。「おぎゃーおぎゃー」「男の子ですよ…」 僕を外の世界に導いてくれたその人は、僕は男であること…

針ポッたな魔法使い

…、随分と腫れがひいたのか..)。その言葉に安堵しながら、窓を見ると、窓の外の世界は随分と晴れていた。今日一日はいい天気らしいな。そんな晴れ方だった。 腫れと晴れ。互い違いのハレ。 そのすぐ後に、部屋の扉が開いたかと思うと、仕事に出勤する前の様子の妻が扉の向こうに現れた。「ダリオくん。体調どうなの…?」「いいふぁんじかにゃ。ずいふんとはれもひいちゃみたい…」 妻が僕の言葉ににっこりと微笑んだ。From ここから。© 2015 This is 地底たる謎の研究室 version。

詩人エミリー・ディキンソンの心の、外と内の世界

…周の中と外、自室と、外の世界との間のきわどい線上に身を置き、自己の存在価値を維持した人物とされる4)。それゆえに、風変りであってもエミリー・ディキンソンだけが知っているルールで作り出された世界4)がその詩に反映されている。その心の、外と内の世界は、脳科学的にも示唆に富み、先の記事でも示したマルチェッロ・マッスィミーニ博士も彼女の以下の詩を引用し、脳の特別な存在性「一なるもの」について、その性質を描いている(以下の引用は、文献5)、3)を参考に、筆者が一部改変した)。脳(頭の中…