地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

新世代のノアの箱舟 の検索結果:

ゴキがいる

…ランコ・ハバド氏の新新世代のノアの箱舟が実行されてからすでの我々は、Moon人の3世代目となる。体がこんな風にこっちの環境で適合してしまって、もはや地球に還ることはできんのや。地球に還れば、我々は死んでしまう。だから、我々にとって、ここが故郷、ちゅうわけや。悲しいことにな…」「なるほど、そうでしたか。(ところで、フランコ・ハバド氏の新新世代のノアの箱舟って…?)」 気が付くと、フロアにはカサカサと音がして黒い物体が一匹、足早に走行していた。それは、どうもゴキブリらしかった。こ…

デューン計画

…かし、やがて、僕らの新世代のノアの箱舟の秘密裏もばれ、ナーシ氏はスペースZ社の代表取締役から失脚させられた。スペースZ社もスペースZ社バージョン5へと鞍替えさせられた。代表職を失ったナーシ氏は、失意のどん底の中、モモチ・コーポレーションとの共同事業の契約も打ち切る決意を表明し、宇宙開発の表舞台から去った。 スペースZ社バージョン5では、フランコ・ハバド氏を次の代表取締役として認め、新たな月世界への計画を発表した。それが、デューン計画だった。デューン計画、別名、砂の惑星計画。な…

まさに、完璧だった

…と秘密裏に進めていた新世代のノアの箱舟。その計画を実行するために、ナーシ氏はその人選にと、僕を熱く推薦した。誰もそれに反対する者はいなかった。人選が決まった時、スペースZ社の社員は皆口をそろえて、「ノブヨシ殿。バンザーイ」と言ってくれたのを、今でも覚えている。 その後、ナーシ氏と綿密に相談し、月の土地の調査は、静かの海から、ということも決まった。僕は宇宙飛行士、友達のこぶちちゃんと、今まさに月世界に飛び立とうとしている。宇宙服は準備したか、Yes。こぶちゃんの飛行服は、Yes…

新しい命

…しばらくの間、どのぐらいになるかわからないが、君たちに会社を任せたい。よろしく」 そういって父は会社を後にして、伊辺留村へと向かった。幹部一同はきょとんとしていたらしいが、その1年後に会社に戻ってきた父の手には新しい命、僕が抱かれていた。父:「我が百智家の三代目、信吉だ。伊辺留村のシャーマンの女性と私の間にできた子。そして、やがて新世代のノアの箱舟を実現する当家若頭だ」幹部一同:「おーーー」From ここから。© 2015 This is 地底たる謎の研究室 version。

新世代のノアの箱舟

題名:新世代のノアの箱舟報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 イロン・ナーシ氏とは馬があったというのだろうか。いやラクダがあったとでもいうべきなのか。話していて毎回、旧友に逢う感じがした。年齢が異なるのに不思議な体験だった。ナーシ氏もそれを感じていたようだった。だから、いつも、僕の提案に関して、ナーシ氏:「ノブヨシ殿のその提案、異論なーし」というのだ。そんな折、僕はナーシ氏に僕独自の提案を持ちかけた。それが宇宙服の開発だった。普段は月世界への輸入・輸出の話題がほと…