地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

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ぼきゅがやったんだ

…が真っ暗だった。その暗闇の向こうから、その雰囲気はさっきの地下鉄のトンネルの奥底を思わせた。何かがいる。家には何かがいる。まるで僕の家の中ではないようだった。 玄関の扉を開け、玄関内に立つと真っ暗のまま、しーんとした音が耳をつんざいた。何もない時もしーんという音が響いている。その時、僕は感じた。ここには、家には、妻がいない。「シズコ。ただいま」 何も聞こえない。応答がない。リビングに向かい、電気をつけた。そこにもいない。妻の部屋に入り、電気をつけた。そこにはもぬけの殻のような…

暗闇の向こうから

題名:暗闇の向こうから報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 朝になり僕は目が覚めた。しーんと静まり返った朝だった。いつもなら、カチャカチャと朝食の準備をする音やゴトンゴトンと洗濯機の回る音がする。でも、今日はやけに静かだった。キッチンに行くと、そこに妻はいなかった。そっと、妻の部屋を覗いた。まだ、布団の中だった。「どうしたの、体調悪いの?」「少しだけ…」「風邪?」「そうじゃないけど、疲れているみたい。今日、会社休む」「分かった。代わりになんか朝食作ろうか?」「ほっ…