地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

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欲しくて

題名:欲しくて報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 3人はずぶぬれの状態であばら小屋に入る。小屋にはもちろん電灯はない。ただ、近くの街路灯のおかげで、小屋の中もわずかに光が洩れている。ただし、真夏だが、秋に幾分近いこの時期に濡れたせいか、夕方過ぎのこの時刻では3人とも寒気を覚え、かすかに震えている。敦司はその状況を予期してか、周到に小屋周辺から集めた小枝を組み、そしてライターを取り出し、そこに火をつける。小屋の中が幾分明るくなる。 髪からTシャツ、そして濡れた短め…

白銀の湯

…、クミちゃんのことが欲しくて欲しくてたまらない。 その時、部屋の奥で二つの小さな明かりが灯っていたのが見えた。よく見てみると、それはヒヨコの二つの目からの明かりだった。僕の眼が正しければ、眼の奥の僕の認識が正しければ、そのヒヨコはあの”くっくどぅーどるどぅ”に間違いなかった。薄明りで名札がよく見えなかったが、彼はくっくどぅーどるどぅだ。そして彼の右手にはつるはしが握られていた。「ぼきゅは、いまからおんしぇんを、ほるんだ」「温泉、伊香保で?」「しょう、おんしゃんをほって、はくぎ…