地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

湖底には の検索結果:

昏睡状態

…いる。僕を呼んでる。湖底にはキーコがいるんだ…。 ドラゴンにそのことを伝えた。ドラゴンはキーコが僕を呼ぶ声の方に向けて、羽ばたいた。でも、いくらドラゴンが懸命に羽ばたいても、キーコの声の大きさには、一向に変化がなかった。キーコの方に近づいているのか、近づいていないのか、それすらも分からなかった。 そのうちに、ドラゴンが疲れたかのように湖底に着地し、僕を降ろした。なだめすかせるように、僕はドラゴンの頭をなで、そのままドラゴンはそこから立ち去った。独りぼっちになった僕の耳に、ダオ…

湖底には

題名:湖底には報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 ベッドに横たわっていると、ダオッコ博士は軽快に指をならした。パチン。すると、またも上からあの機械の棒がしゅるしゅると降りてきた。上部からの降り方も前回に増して勢いがあるようにも思えた。 額にぴったっとくっついたかと思うと、そこからあの触手も伸びていくような、そんな感じも再びする。その間、ダオッコ博士は、エアーディスプレイを懸命に凝視していた。「いい感じ。ツキオくん、今日はとてもいい感じよ。シンクロ率93%。この前…

真っ白なベッド

…のようにときめいた。湖底には黄金が眠っている。それは、キーコと過ごした思い出の時間。ダオッコ博士:「これから先はツキオくんとキーコさんとのいろいろな出来事がツキオくんの記憶に基づいて再現される。その中で、ツキオくんは、他人に知られたくない、どうしても知ってほしくないことも、赤裸々になる。その覚悟はできているかと思うけど、もう一度確認したいの。それはそれでいいのね…?」ツキオ:「はい。構いません。同意書に示されている通りです」 この時、ダオッコ博士は、何となくにやりとしたような…