題名:きたからふねきた
報告者:ダレナン
本物語は、この物語の続きです。
「ライ、Rhye、それともLie?」
「嘘ってことよ。あなたの子を身籠って、旦那に言うの。「あなたの子よ」って。それが私の心のNeededだったのよ」
「由美…」
「もうあんたの顔なんて見たくもないわ」
ハッ…
顔中に冷汗をかいて僕は目を覚ました。時刻は00:16だった。娘が産まれてから早く寝る習慣がつき、真夜中かと思うと、まだ00時を少しまわっただけだった。
隣には舞衣子とちなみがぐっすりと眠っている。僕は再び布団にもぐった。しかし、妙な夢を見続けたせいで、意識が覚醒していた。このまま眠れそうにない。
仕方なく僕は布団から起き出してダイニングに向かい、スマホで「ブルーラグーン」の続きを見た。
(ミラ・ジョヴォヴィッチ、わけー。この頃は、ポール・ウィリアム・スコット・アンダーソンと結婚するとは思ってもみなかったんだろうな…)
(リチャード覗いておるで、ミラの事…。やっぱ性欲には勝たれへんのやな、リチャードは)
(それにしても、立派な家やな、二人での手作りか…、これ立派過ぎるやろ)
(目覚めてリチャードの前が腫れてるって、おい、それって…やろ)
(満月。ガイコツ出たー)
(ミラ、バナナきっとる…)
(儀式始まるで、やっべ、リチャード遭遇)
(おつ、キスしとる…指輪交換、夫婦になった、アーメン)
(これはまたベイベーできる流れやな)
(船きた。船が来た。きたからふねきた)
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