地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

ラビが呼んでいる

題名:ラビが呼んでいる報告者:ダレナン 本物語は、基本的にこの物語の続きであることを、ここで前もってことわりたい。 これからの道しるべになると言われても、僕にはどうしていいのか分からなかった。秘密倶楽部にゃんこたろう?のディスプレイにはスマ…

これからの道しるべになる

題名:これからの道しるべになる報告者:ダレナン 本物語は、基本的にこの物語の続きであることを、ここで前もってことわりたい。 (にゃおーん、ありのままの~すがたみせるのよ~) 何度も何度も連呼して頭の中に唄が響き始めた。そうだ、きっとリトルは、…

すがたみせるのよ~と蘇ってくる

題名:すがたみせるのよ~と蘇ってくる報告者:ダレナン 本物語は、基本的にこの物語の続きであることを、ここで前もってことわりたい。 その日から僕はアパートの部屋でひきこもるようになり、どこにも行かず時間をやり過ごした。祖母が亡くなった心の穴を…

アパートの部屋で

題名:アパートの部屋で報告者:ダレナン 本物語は、基本的にこの物語の続きであることを、ここで前もってことわりたい。 硬直しているリトルを抱えて、僕は川の、そのに僕は向かった。リトルを拾い上げたありあけみかんの小さな箱はそこにはもはやなかった…

Sacrifice of the Deadの真実

題名:Sacrifice of the Deadの真実報告者:ダレナン 本物語は、基本的にこの物語の続きであることを、ここで前もってことわりたい。 途中、目が覚めた。横にリトルが居た。先頃までの苦しそうな感じはなく、どうやら抗生物質も効いているようだった。彼女は…

いけにえ、になった

題名:いけにえ、になった報告者:ダレナン 本物語は、基本的にこの物語の続きであることを、ここで前もってことわりたい。 僕は血が滴り落ちるリトルを抱えながら、シャツでリトルの患部を覆った。血は落ちることはなくなったが、明らかにリトルの体は弱っ…

血が滴り落ち

題名:血が滴り落ち報告者:ダレナン 本物語は、基本的にこの物語の続きであることを、ここで前もってことわりたい。 一度でもそこに雲が覆いかぶさると、空は見えなくなる。太陽の光も届かない。でも、それが一度だけでなく普通になると、空を仰ぐことはで…

”洗脳”

題名:”洗脳”報告者:ダレナン 本物語は、基本的にこの物語の続きであることを、ここで前もってことわりたい。 純潔を保ちつつも汚れるとはこのことかもしれない。そう思えたのはもっと後の事だった。 その日の勤務を終え、帰り際に「リトルおいで」を呼ぶと…

”あやす”

題名:”あやす”報告者:ダレナン 本物語は、基本的にこの物語の続きであることを、ここで前もってことわりたい。 気がつくと窓のカーテンの隙間から朝日が漏れ、すでに夜明けを迎えていた。二度寝だったが、すっきりした感じがした。時計を見ると、8時ちょう…

ざくろ色した汁経験

題名:ざくろ色した汁経験報告者:ダレナン 本物語は、基本的にこの物語の続きであることを、ここで前もってことわりたい。 朝起きると寝具がぐっしょりと濡れていた。あまりにもの出来事で、始めそれはおねしょかと思った。でも、下半身には濡れた形跡がな…